2日目はマキシム美術館と、プティ・パレへ

 2日目。朝夕の気温はぐーんと下がりましたが、よいお天気です。

 午前はマキシム美術館をプライベート見学。(現在のシステムでは20人以上のグループでないと見学できないのを、今回学芸部長エレーヌ氏の好意により特別に解放していただきました。)1階のレストラン、2階のバー、3階の18世紀のヴェルサイユの宮廷を再現したホール、そしてその上にある、ピエール・カルダン・コレクションである、アール・ヌーヴォーの数々の家具工芸品。ロワイヤル通りを通る人はここがレストラン・マキシムだとは知っていても、まさか上階に18世紀風のホールやコレクションがあることはほとんど知られていません。
 
 フランスのクチュリエの美のセンスは当然アートにも向けられており、それゆえアート・コレクターが多いことでも有名ですが、ピエール・カルダン氏は、まだアール・ヌーヴォーが美術史から忘れ去れていて、再び注目をされる前からアール・ヌーヴォーの素晴らしい美術品を収集していて、その審美眼はさすが一流のクチュリエならでは、です。
 
 

 研修生から出た質問が盛り上がり、「フランスの歴史はディアンヌ・ド・ポワチエの時代から現大統領まで、すべてクルティザンヌによって作られている」という話に発展したところでお昼となり、グラン・パレのお隣にあるシックなレストラン、mini-palaisへ。どこかのCMではないですが、天井が高い空間での食事はやはり気持ちがよく、たっぷり2時間かけて腹ごしらえをした後は、通りを渡ってプティ・パレへ。
 
  
 

 以前の研修時に訪問した時とはすっかり展示品も入れ替わっており、今回のテーマ、ベル・エポックにふさわしい作品群を、絵画から工芸品まで、アンヌ・コリヴァノフの解説で回りました。ジョルジュ・クレランのサラ・ベルナールの肖像画はやはり素晴らしいですね!
 
 3日目に続きます。