日別アーカイブ: 2014年10月23日

パリ、国際現代アート展FIACスタート!

 パリ国際現代アートフェアFIAC(フィアック)が本日スタートしました。
10/23~26の4日間、グラン・パレで開催されています。
 
FIAC公式サイト
 
fiac
  
 アンティーク業界の人は現代アートに関心がないのではないか?というのは杞憂で、オークショニアや鑑定家、セカンド・マーケットのアート界で働く人たちは大抵年に1度のこの盛大なアートフェア、FIACには足を運びます。現代アートはアート市場における、最も関心の高い、言い換えれば最もお金が動く分野です。そして「現代」アートがやがて「近代」アートになり、「アンティーク」になっていくのですから…。
 
 最もお金が動くマーケットだけあって、入場料も半端ではありません。
一般入場料が40ユーロ(2年に1回のアンティーク・ビエンナーレの今年の入場料は30ユーロ)、話題となるかもしれないアートを見るのには、なかなかのお値段です。
 
 さて、さきほど「セカンド・マーケット」と書きましたが、美術業界は大まかに分けて、「ファースト・マーケット(1st market / 1er marché)」「セカンド・マーケット(2nd market / 2nd marché)」という言い方をします。前者は、それが初めて市場で売られるもの、後者は1度売られたものが再販されるもの、の違いです。例えばある作家の作品を初めて扱う(販売)する場合は、「ファースト・マーケット」であり、物故作家の作品を扱う場合は、「セカンド・マーケット」となり、前者は通常ギャラリーが、後者はアンティーク業者が扱います。ですので、アンティーク業界というのは、何も何百年も経った古いものばかりを扱っているわけではなく、初販なのか再販なのか、という違いなのです。