ナンシーへ、美味しいマカロンを求めて

 フランス文化に関するフリーマガジン、BONZOUR JAPON という雑誌があります。最新号No.60のテーマは、
 

「アール・ヌーヴォーと建築の都、ロレーヌの旅」前編
エミール・ガレを生んだナンシーを訪ねて
Voyage en Lorraine
terre d’Art Nouveau et architecture
À la découverte de Nancy, ville natale d’Émile Gallé
 

 というタイトルで、アール・ヌーヴォーの聖地、ナンシーに関する特集が掲載されています。ちょうど3月に研修で訪れる、ナンシー派美術館、ナンシー市美術館、そしてブラスリー「エクセルシオール」まで、網羅されています。
 
 brasserie-lexcelsior
  
 ナンシーの名物に、マカロンがあります。マカロンというと、ラデュレなどに代表される、中にクリームの入った、色とりどりのマカロンを想像されるかもしれませんが、あのスタイルは20世紀になって作られるようになった、いわゆるマカロン・パリジャン。そういえばコッポラの映画「マリー・アントワネット」にも登場しましたが、マリー・アントワネットの時代にあのマカロン・パリジャンはまだ存在していなかったはず。
 

 もっと古くからあるマカロンは、フランス各地で作られていましたが、ナンシーのものはスール・マカロン(soeur macaron)と言って、もっと素朴なアーモンド菓子。soeurはシスターの意味ですので、修道院で作られていたのが起源です。
 
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 ナンシーは、華麗な食通の町、というわけではありませんが、意外とこのように素朴なもので美味しいものがたくさんあります。
 

 3月のパリ&ナンシー海外研修は、まだ参加者募集中です。是非一緒に、エクセルシオールでのランチ、アール・ヌーヴォーの散策を楽しみませんか?
 
 


第5回アンティーク検定・終了

 12/4(日)、上智大学にて第5回アンティーク検定が行われました。前日の直前対策勉強会でも多くの受験者が参加し、翌日の試験に備えて、熱心にノートを取っている姿が垣間見られました。
 

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 西洋アンティークの世界は、知識として固定されているものもあれば、新しい発見もある分野です。これまで見向きもされなかったものが、突然流行りだして、その製法や由来、歴史的背景が語られるもの、なんていうのもあります。たとえば、今は高値のついているウランガラス、もはやウランを用いて製造することは、人体への影響も語られる現代では不可能に近いので、ウランガラスというだけで、状態が悪くてもそれなりのお値段がついています。
 

 アンティーク検定に、時事問題を入れているのは、アンティークとして固定されたものと、現代の美術工芸品事情にはつながりがある、ということを知ってもらいたいからなのですが、当初は「現代アートなんて、興味がない」などと思っていたアンティーク・ファンの方が、そのつながりを知ることで、「なぜいきなりこういうデザインに変わっていったのか、その変遷がわかって面白かった、いきなりではなく理由があったのだ」と新しい発見をしてくれることでしょうか。
 

 回を重ねるごとに、同時代の美術工芸品への興味も同時に湧いてくるようになった、という方が多くなっています。そしてそれらが、いつの日には「アンティーク」となっていくのですから・・・。
 

 受験者のみなさん、お疲れ様でした。