NHK「ごごナマ」出演!?

 本日と明日開催されている、さいたま骨董アンティークフェアへ、NHKのTV番組「ごごナマ」生中継が入ります。
 

 

 さいたま骨董アンティークフェアは、年に2回の開催、今回は第30回を迎え、全国から200店が出店する大規模フェア。平日の開催とあって、主婦、リタイア組などに大人気のアンティークフェアです。前回は2日間で1万人の来場者を記録しています。さいたま新都心駅からすぐとあって、また室内開催なので、今日のような雨でもゆっくりと品定めができます。
 

 そのアンティークフェアの中継に、このたび当協会の代表が出演することになりました。
 

 アンティークをなぜ求めるのか、それらをどういう風に生活に応用するのか、そんなレポートをお届けできたら、と思っています。
 

 ご興味のある方、生中継ですので、ぜひお見逃しなく!放映は15時30分過ぎ辺りのようです。
 
 (追記 6/23)

 このような感じで出演させていただきました!!
 


 

 

 


パリ、アンティーク・ビエンナーレ2016が開催中

 今年2016年はパリでアンティーク・ビエンナーレが開催される年ですが、ちょうどまさに今週、グラン・パレ会場にて盛大に開かれています。
 
affiche_biennale2016

 ビエンナーレとは、文字どおり2年に1度開催されるイベント、パリ・アンティーク・ビエンナーレは今年で第28回を迎えます。一度でも中に足を踏み入れたことがある方は、そのゴージャスな雰囲気に圧倒されるかと思いますが、すでに入場料を払う段階で、ある程度想像がつくかも。今年の入場料は35ユーロです!もちろん個人で興味のある人が入るのは自由、誰でも入れますが、やはり他の見本市同様、プロフェッショナルが圧倒的多数。出店者は、この9日間のイベント中の商談で、だいたいクリスマス先くらいまでのディーリングが決まるとされています。
 
 biennale_2016

 当協会は、2014年には、このビエンナーレ開催に合わせて公式海外研修を実施しました。5日間の研修中、2日間はビエンナーレ会場を公認の案内人と共に回り、とても個人では見せてもらえないような宝石をだしてもらったり、ミュージアムピース級の家具を触らせてもらったり、と、超ハイクラスのアンティークに触れる機会を存分に味わいました。
 

 2014年、パリ・アンティーク・ビエンナーレ
 

 ところで今年は、そのビエンナーレでちょっとしたスキャンダルが。
 毎回、入口中央の、プレステージ位置にスタンドを構える18世紀家具の殿堂ギャラリー、Didier Aaronの姿がありません。30年以上に渡って王者の地位を保ち、前回の2014年にはビエンナーレの理事をも務めた老舗のギャラリーです。実は、このギャラリーのディーラー&鑑定士であるP氏が、贋作を国家(ヴェルサイユ宮殿)に売り渡した疑いが持たれており、SNA(フランス国立アンティークディーラー組合)が、今年のビエンナーレへの参加を認めなかったのです。
 

 真相の解明には時間がかかることでしょう。件のP氏の名前がパナマ文書に上がっていたとか、スイスの銀行口座を有していて、ジュネーブに資産を隠匿していたとか、まあお決まりの、「美術品とお金の疑惑」が沸騰中。
 

 関連記事(figaro culture フランス語)
 

 スキャンダルは残念なことですが、美術品に罪はありません。
 とてもおいそれと購入できるようなものではありませんが、それでも最高級品を目にする、という醍醐味を味わえる、このビエンナーレ、パリに今週滞在していたら、ぜひ出かけたいものです。
 

 次回の2018年に、また研修で訪れる計画をしています。
 

 (追記) 
 このパリ・アンティーク・ビエンナーレ、昨年の段階で「もうすぐ毎年の開催になる」という噂が出ていましたが、正式にHPで「2017年より毎年開催します」と発表されています。名称がビエンナーレのままになるのか(誤解を招きますね)、新しい名称になるのか、どうなるのでしょう。
 

 
 


蚤の市、むかし・いま

 日本では今、蚤の市ブームでしょうか。
 東京蚤の市、代官山蚤の市、湘南蚤の市・・・あちこちで蚤の市が開催され、多くの人で賑わっています。
 

 ところで、蚤の市というと、どんなイメージがあるでしょう。
 

 なんとなく掘り出し物に出会えそう
 普通のお店には売っていない、オリジナルなものが見つかる
 普通よりも、うんと安く買える
 ごったまぜの中で、お気に入りを探す楽しみがある
 敷居の低い、骨董・アンティークにお目にかかれる
 

 こんなところでしょうか。
 

 蚤の市という言葉は、英語やフランス語の翻訳になりますが、語源は文字通り、「ノミだらけの中古品を売る市」であり、フランスにおいては1885年が蚤の市誕生の年とされています。
 

 この年、サントゥアン市議会が、蚤の市の存在を初めて認め、周辺の道路を舗装し、歩道を作りました。ガラクタの露店商売が、正式に市として認められることになったのです。
 

 やがて蚤の市は、常設店舗の権利を得、屋根のついたスタンド形式へと発展していきます。
 現在、「クリニャンクールの蚤の市」と日本人が呼ぶのは、このサントゥアンの蚤の市へ来るアクセスとして、メトロが開通し、クリニャンクール駅ができたことによります。
 

サントゥアンの蚤の市

サントゥアンの蚤の市


 

 このサントゥアンの蚤の市は、1920年代には、すでに実業家の投資先となり、第二次大戦後はアメリカ人客も急増、現在では業者数だけで1500以上になる、ヨーロッパ最大の蚤の市に発展しています。
 

 そして、中にはヴィロン、セルペットといった高級アンティークを売る市場があり、ガラクタどころではない、とてつもない値段のついた骨董品が売られています。
 

 当協会主催の、パリ・アンティーク海外研修では、最終日にこのサントゥアン市を訪れ、ディーラーさんたちのお話を聞きながら、雰囲気溢れる蚤の市内のレストランでランチをし、散策を楽しみます。
 
 


暑い夏は、骨董ジャンボリーへ!

 連日の猛暑続き、これだけ暑いとさすがにうんざりですね。
 
 ヴァカンスたけなわの8月、本場ヨーロッパでは、オークションハウスも夏休み、アンティークマーケットや蚤の市も出店者が極端に少なくなるのですが、避暑地と呼ばれる、水のある地域(例えばカンヌやビアリッツなど)では、避暑客向けなのか、オークションが夏に開かれますし、ヴァカンス地では、ヴァカンス客向けの蚤の市なども開かれたりしています。
 
 さて、東京では明日から3日間、年に2度の大イベント・骨董ジャンボリーが東京ビックサイトにて開催されます。初日はアーリー・バイヤーズ・デー、一般の人でも特別のチケットを購入すれば、この日に入場することができます。1点ものの骨董・アンティーク品ですから、誰よりも早く入場してお気に入りを見つけたいのが、コレクターの性。
 
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骨董ジャンボリー公式サイト
 

 
 ここは冷房完備の屋内フェアですから、熱中症の心配、ご無用です。よいものに巡り会えますように!
 
 


国内のアンティーク・フェアは、モノを見る目を養う、よい機会

 5月も最後の週となりました。
 

 さて、普段アンティークのモノにあまり触れる機会がない、という方にとっては、チャンスの週です。というのも、なかなかアンティーク・ショップや骨董店には入りにくい、あれこれ聞くのは恥ずかしい、手ぶらで帰ってもいいのだろうか・・・と、お客さまは神様の国であっても、二の足を踏む人は意外と多いもの。その点、こういうアンティーク・フェアは何百というお店が平場に同時に並ぶわけですから、いろいろなお店を見比べたり、催事期間中の特別な掘り出し物に出会えたりもします。
 

 5/26(火)27(水)の2日間、さいたまスーパーアリーナにて「骨董アンティークフェア」が、5/29(金)〜31(日)の3日間は、新宿・第一生命ビルにて「アンティークフェアin新宿」が開催されます。どちらのフェアも年2回のみ、しかもインドアですから、このところ初夏を思わせる東京の日差しも避けられます。
 

  ・さいたまスーパーアリーナ「骨董アンティークフェア」
 
saitama2015
 

  ・「アンティークフェアin新宿」
 

shinjuku2015
 

 どちらも「初日が勝負」とも、「最終日の終了時刻間際が値切りのチャンス」とも言われていますが、アンティーク品は1点限りのものばかり。出会いと、インスピレーションを大切に、気に入ったものがあれば、お財布と相談の上、手に入れる絶好のチャンスかもしれませんね。
 
 


アンティーク、古物、骨董に興味がない人

 アンティーク好きな人がいるように、「古いもの」に全く興味のない人もいます。むしろ、興味のない人の方が大半かもしれません。そもそも日本人は「お古」があまり好きではなく、真新しいもの、誰も使っていない新品が好きなのです。
 

 格式ある「骨董店」を構えている店主はこんな経験はしなくても済むのでしょうが、日本でアンティークや骨董を扱っている人たちは、その性質上アンティーク・フェア、骨董市、蚤の市といった催事に出店することが多く、そこには実に色々なお客さんが散歩を兼ねてやってきます。
 

 そしてそこでは、とんでもない会話が繰り広げられることがあります。
  

 「これって人が使ったもの?なんだか気持ち悪いわね」(ホテルやレストランの食器やカトラリーも人が使ったものですが。)
 

 「1つしかないの?」(量産品とハンドメードの1点ものの区別が付かない。)
 

 「あら、ここ、なんだか疵がついてるじゃない」(それは銀器の刻印です。)
 

 「このグラス、形がゆがんでない?どうしてこんなに高いの?」(18世紀の宙吹きガラスです。)
 

 「アンティークはねえ、割れるから嫌よねえ」(現行品の食器だって、割れます。)
 

 「今日は何時まで?売れ残ったら、安くしてくれる?」(生鮮食料品ではないので。)
 

 
 「(1万円と表示してあるものに)これ千円だったら買うんだけど。だいたい10分の1で値切れって言うわよ」(ここはアラブ市場文化ではないのです。)
 

 「リサイクル市にしては、高くない?」(ちょっと違うのですが。)
 

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 また逆に、「アンティ−ク」という言葉に過剰な期待を持つ人もいます。
 

 「この紋章はどこの貴族のものか調べられないの?」(それ、ただのイニシャルです。)
 

 「何年に作られたものか、正確にわからない?」(500円の雑貨にそこまで求めますか?)
 

 「こういうものは、今買っておくと将来何百万円にもなる?」(ならないでしょう、20世紀初頭の量産品です。)
 

 「これ、絶対ホンモノよね?ニセモノじゃないわよね?」(3千円のもののニセモノを作る意味があるのでしょうか。)
 

 あまり知識がないからか相場がわからず、1つの値段をセットの値段だと勘違いする人、「あら、今日はガラクタ屋さんがやっているわ」と、古物=ガラクタと決めつける人、「これと同じもの、たくさん家にあるわ、持って来たらこの値段で買い取ってくれない?」と売り込む人、本当にいろいろなお客さんがいます。
 

 アンティーク屋さんも客商売、無知なお客さんを相手にしても仕方がないので、そこは大人の態度で笑ってスルー(心の中では「おとといおいで」と思っていても)、逆に、古物を愛する人や、ものの価値がわかりそうな人には、お客さんと一緒になって骨董談義に花が咲き、結果とてもよい関係になって、ものによっては割り引いたりしてくれます。
 

 アンティーク・コレクターに知識は必要か?と言われれば、これは絶対必要です。自分の中の感性のみで絶対的なプライシング能力を持っている一部の人は別として、ものの値段には必ず理由がありますから。なぜ同じ窯のものでAよりもBの方が綺麗で状態もよさそうなのに、安いのか、そこには品物を見ただけでは分からない、色々な理由が潜んでいます。そんな謎解きをするのもアンティーク・コレクターにとっては醍醐味のひとつ。
 

 ただ、やはりこの世界は非常に特殊でニッチな世界、政治や教育ではないので、日本中の人を納得させる理由も要らないし、それほどの使命もないのかもしれません。興味がある人より、興味のない人の方が圧倒的に多いのが事実ですから。
 


アートフェアに行こう!

 アンティーク検定、今年からスタートするビギナーズ級の3級の科目にはありませんが、2級・1級には「現代時事アンティーク」という科目があります。これは英語でいうArt Marketのこと、つまりアートやアンティークの市場に関してのお話です。
 

 欧米では、美術史の研究者がアート・コレクターとしての第一人者であったり、またアンティーク・ディーラーが大学で教えていたり、と、マーケットと学問の世界はシンクロナイズしているのですが、日本ではなかなか2つの世界が交わることはありません。学問として追求している人は、取引されている値段には無頓着だったり(絶対に身銭を切って買ったりしなかったり)、ディーラーとして品物を回している人は、実はあまり周辺の美術史に造詣が深くなかったり…。お医者さんの世界で言う「研究」と「臨床」はなかなか両方一度にはできないよ、ということでしょうか。
 

 2014年にアンティーク検定2級を受けて合格した人の中にも「現代時事アンティーク」は難しかった、という方が大半でした。各科目の平均点でも、この現代時事アンティークはやはりみなさんの弱点だったようです。「だって教科書がないし、何をどう勉強していいのかわからない」と。
 

 この分野は、グローバルな視点を養う意図もあり、問題の半分は海外の関係者から出題されています。残りの半分は、日本のアートマーケット専門家の方などから出題されていますが、問題に関してはすべて日本語のメディア(新聞、TV,、雑誌)で話題となったものがほとんどですので、普段からちょっとだけアートの世界にアンテナを張っていれば、キャッチできるものなのです。
 

 とはいえ忙しい現代社会、メディアにはあらゆる情報が氾濫していて、何から何まで追えないよ、というのもむべなるかな。そういう場合は、アートフェアに行きましょう!

 

東京アートフェア2015

東京アートフェア2015


 

 
 残念ながら先週末の3日間で終了してしまいましたが、東京国際フォーラム・展示ホールで開催されていたアートフェア東京などは、日本最大の見本市として、やはり規模の点でも勉強になりますし、こういったフェアでは無料の冊子なども沢山設置されていて、手にしてパラパラとめくるだけでも、現代のマーケットの傾向が掴めます。
 

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 例えばこのアートフェア東京で、「東京アートアンティーク」(2015 4/16〜18)というフリー冊子が設置されていました。めくってみるとChristie’sの広告が掲載されています。2015年上半期の東洋美術のオークション日程が書いてあるのですが(香港、ニューヨーク、ロンドン)、日本の浮世絵や新版画のオークションはオンラインで行われるのだな(東京では開催されないのだな)、といったことがわかり、そこからサイトにアクセスして・・・と、知的好奇心が広がります。
 

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Christie'sの広告

Christie’sの広告


 
 

 もしかしたら出題者も同じようなことをしているのかもしれませんよ!?
 


TEFAF、世界最大のアート&アンティークフェアがいよいよスタート!

 日本ではあまり馴染みのないフェアですが、マーストリヒトで世界最大規模のアート&アンティークフェア、TEFAF(The European Fine Art Fair)が本日より開催されます。
 

 実は当協会の公式海外研修でも訪れる予定だったのですが、2015年1月のパリ連続テロにより、パリを含むイル・ド・フランス州においてテロ警戒レベルが最高レベルである「攻撃の警戒(alerte attenta)」に引き上がっていることを受け、次年度に延期することを決定いたしました。残念ですが、TEFAFは毎年行われるサロンですから、是非次回は安全な中で実現したいと思います。
 

 TEFAF公式サイト
 

 今日はこのTEFAFの様子を、ビジュアルでお楽しみください。

 (写真はTEFAFのFacebook Pageより)
 

エントランスホール

エントランスホール


 
 
さっそく賑わっています

さっそく賑わっています


 

いつもゴージャスなセノグラフィです!

いつもゴージャスなセノグラフィです!


 
1週間前の会場

1週間前の会場


 
 
鑑定中?

鑑定中?


 
宝石の鑑定は、本当に眼を酷使します・・

宝石の鑑定は、本当に眼を酷使します・・

 

滅多に他では見られない逸品

滅多に他では見られない逸品


 

準備終了?

準備終了?


 

現代工芸品も

現代工芸品も

 


in situで触れるアンティーク〜旧白洲邸 武相荘の骨董市〜

 in situという言葉があります。語源はラテン語から来ていますが、英語でもフランス語でもin situ、イン・シツと発音します。元の場所に、という意味ですが、古美術業界ではよく使用される言葉です。
 

 美術品や工芸品は、元々の場所、例えば王宮、城、館といった本来あった場所から離してしまうと、それだけで価値が半減する、と言われています。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院にある『最後の晩餐』は、in situの状態であるが故に、またシスティナ礼拝堂の『最後の審判』もin situであるが故に、その価値があるのでしょう。
 

 ヨーロッパではときどき、どこかの城主が城の改装費捻出のために(あるいは高額な維持費のために)、城内に元々あった家具調度品をオークションなどで売り払って資金を作る、といったことがあります。その場合、プレヴューと呼ばれる内覧会はin situで、つまり城内で行うことが多いです。人はその調度品をオークションハウスのショールームで見るのではなく、実際に使われていた場、置かれていた場で見ることによって、そのものの価値を評価するのです。
 

 さて、東京都町田市に、武相荘という館があります。
 ここは、白洲次郎・正子夫妻が実際に住んでいた家であり、現在はミュージアムとして一般に解放されていますが、旧居住者が住んでいたままに保存されていますので、そこにある調度品はin situということになります。白洲正子さんは骨董コレクターとしても名高い方でしたので、そのコレクションが逸脱することなく、この館にある限り、in situとしての価値を高めていくのではないでしょうか。

buaiso 

 その武相荘で、第1回骨董市が開催されます。
 

 2015_buaiso_no_kottouichi
 
 日時:2015年3月15日(日)10:00〜17:00
 骨董市HP
 

 白洲正子さん旧蔵の品々も出品されるとのこと。まさにin situでの骨董品、どのようなものが出るのでしょう。
 

 春も近い季節、都会の喧噪を離れて、散策がてら遊びに来てみませんか?
 

 武相荘のHPはこちら
 


パリ、国際現代アート展FIACスタート!

 パリ国際現代アートフェアFIAC(フィアック)が本日スタートしました。
10/23~26の4日間、グラン・パレで開催されています。
 
FIAC公式サイト
 
fiac
  
 アンティーク業界の人は現代アートに関心がないのではないか?というのは杞憂で、オークショニアや鑑定家、セカンド・マーケットのアート界で働く人たちは大抵年に1度のこの盛大なアートフェア、FIACには足を運びます。現代アートはアート市場における、最も関心の高い、言い換えれば最もお金が動く分野です。そして「現代」アートがやがて「近代」アートになり、「アンティーク」になっていくのですから…。
 
 最もお金が動くマーケットだけあって、入場料も半端ではありません。
一般入場料が40ユーロ(2年に1回のアンティーク・ビエンナーレの今年の入場料は30ユーロ)、話題となるかもしれないアートを見るのには、なかなかのお値段です。
 
 さて、さきほど「セカンド・マーケット」と書きましたが、美術業界は大まかに分けて、「ファースト・マーケット(1st market / 1er marché)」「セカンド・マーケット(2nd market / 2nd marché)」という言い方をします。前者は、それが初めて市場で売られるもの、後者は1度売られたものが再販されるもの、の違いです。例えばある作家の作品を初めて扱う(販売)する場合は、「ファースト・マーケット」であり、物故作家の作品を扱う場合は、「セカンド・マーケット」となり、前者は通常ギャラリーが、後者はアンティーク業者が扱います。ですので、アンティーク業界というのは、何も何百年も経った古いものばかりを扱っているわけではなく、初販なのか再販なのか、という違いなのです。