月別アーカイブ: 2016年6月

2016パリ・アンティーク海外研修 =2日目=

 今日は、午前中は18世紀にワープします。
 見学地はニシム・ド・カモンド美術館。
 
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 この美術館は、パリのど真ん中にありながら、いつもひっそりと佇んでいます、まるで元の持ち主の魂のように・・・そう、ここは、洗練された18世紀の家具調度品の大コレクターであったモイーズ・ド・カモンド伯爵が、家具に合わせて建てた邸宅なのです。
 普通は先に館を建てて、それから館にふさわしい家具調度品を入れるものですが、ここはその逆。建てられたのは20世紀に入ってからですが、18世紀のコレクションにふさわしい、洗練された往年の貴族の館という風格を備えています。とはいえ、エレベーターや暖房、電話やインターフォンといった近代設備も備え付けられている、快適な館、こんなところで(ブルジョワとはいえ)家族と使用人で暮らしていただなんて、昔のヨーロッパの金持ちというのは、とてつもないですね。
 

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 アンヌの解説にYさんの完璧な通訳で、すっかり18世紀の家具調度品を堪能した後は、ランチ休憩、そして場所を移動して、またまた豪華な館であるバカラ美術館での見学が始まります。

 現在のバカラ本社、バカラ美術館、バカラのブティック、そしてレストラン・クリスタルルームが入っているこの元ノワイユ子爵夫人が暮らした豪華な館、わたしたちが訪れたときはちょっと残念なことに外壁の工事中でした。

 でも中は・・・まばゆいばかりのクリスタル・コレクションにシャンデリア。美術館内部は写真撮影禁止なのですが、みなさんお手洗いの写真はパシャパシャっと!フランス人装飾家、フィリップ・スタルクの魔法の手にかかると、こんな風になるのですね。

 
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 バカラ美術館見学の後は、一旦解散。というのも、みなさんお召し替えがあるからです。今夜のハイライト、パリ・オペラ座でバレエ・ジゼルを見るという、プチブルなプログラム。

 
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 やはりこのオペラ座はの建物は何度見ても、何度入っても圧倒されます。フォワイエの絢爛豪華さに、シャガールの天井画、建物見学だけでも十分クラクラしてきますが、パリ・オペラ座バレエ団のエトワールダンサーたちの素晴らしいこと!

 
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 終演後は、ENTREACTE(幕間)という名のカフェで、全員モナコ(パナシェをグルナディンで割った、カクテルビール)で乾杯。
 

(翌日に続きます)


2016パリ・アンティーク海外研修=1日目=

=1日目=
 
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 いよいよパリ・アンティーク海外研修です。
フランスは研修前の1ヶ月間ほど春とは思えない酷いお天気で、太陽が全く出ていないという滅入る気候の中、数日前からの洪水でセーヌ川の水位が上昇、ルーブル美術館やオルセー美術館は急遽閉館し、地下にある所蔵作品を避難させる準備を始めました。
 

 そんな中で開幕(?)した、研修初日、まずは顔合わせ&ウェルカム・コーヒーです。この日はどうやら1ヶ月ぶりに朝から太陽が出ているではありませんか!
 

 当協会の海外研修は、現地での研修のみをオーガナイズしており、旅行部分(フライトやホテル)は各自で手配をすることになっています。したがって、初日の集合場所も住所のみの通知、果たしてみなさん集まれるのかとナビゲーターもやや不安ではありましたが、さすが研修生のみなさん、全員時間前にアポイント場所に集合です。
 

 ウェルカム・コーヒーは、現地オーガナイザー講師のアンヌ・コリヴァノフが、ご自宅からコーヒーマシーンと20世紀初頭のマイセンのコーヒーカップで、ヴィエノワズリと共に迎えてくれました。
 

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 通訳のYさんも加わり、午前中はフランスのテーブル・アートの歴史を、中世から20世紀まで一気に学びます。フランス料理といえば、テーブルウェアが華やかなことでも有名ですが、果たして昔からそうだったのか、今のようなスタイルになったのはどういう経緯でいつから起こったのか、かつての貴族やブルジョアの食卓はどうだったのか・・・謎が解き明かされます。
 

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 濃厚な授業が終わり、ランチタイム。フランス人のランチは13時からが多いので、12時前ですと、どこも空いていて、サービスノロノロのこの国でも比較的スピーディに済みますね。
 

 午後は、オークションハウス・オテル・ドルーオーを見学。このオークションハウスは19世紀半ばの創業で、公的なオークションハウス、誰でも入場し、オークションに参加することができます。この日は16のルームのうち、ほとんどが翌日のオークションのための下見会場となっていて、家具や工芸品、ジュエリーなどを実際に「触って」見ることが可能。美術品を直に手にとって触ってひっくり返して鑑賞できるのは、オークション下見会ならではです。さらにオークションを行っているルームも見学、みなさん間違って頭を掻いたりしないよう、やや慎重に、オークショニアの動きを観察します。
  
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 その後の自由時間では、オテル・ドルーオーの周りに点在する他のオークションルームやギャラリーなどを自由に散策、疲れたらカフェで小休止です。
 
 夕刻より、保険会社で盗品の評価額を鑑定していた経験をもつDさんも加わって、ドルーオー界隈の高級家具ギャラリーや、パッサージュを見学、オークションハウスの周りにオークション会社や美術工芸品の鑑定事務所が軒を連ねているのも合理的、この辺りではQADという看板があちこちで見られます。QAD=Quartier Art Drouot(ドルーオー・アート・エリア)と名付けられたこの界隈を歩くだけで、アートに囲まれた雰囲気を味わえます。
 

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 ドルーオー界隈散策の終点は、アンヌもお気に入りのお菓子屋さん、A LA MERE DE FAMILLE(ア・ラ・メール・ド・ファミーユ)で。ここのアイスクリームもチョコレートも絶品。
 

(翌日に続きます)