月別アーカイブ: 2019年7月

マイセンと動物ものがたり

7/21(日)に7月のAEAOサロン倶楽部が開催されました。パナソニック汐留美術館で開催中の「マイセン動物園展」を鑑賞するに先立ち、近くのパークホテル東京内にあるフランチレストラン「タテル・ヨシノ・ビズ」にてプレ・レクチャー。夏の蒸し蒸ししたしんどい季節も、さわやかなスパークリングワインと美味しいお料理で、少しは元気になりますね。

(ちなみにお料理はこんな感じ。)

マイセンがヨーロッパで最初に磁器の焼成に成功したのは周知の事実ですが、そもそも18世紀初頭、なぜそれが文化芸術の中心であったヴェルサイユとは程遠いマイセンだったのか、「アウグスト・バロック」と呼ばれたアウグスト強王の『磁器病』はどの程度だったのか、絵付け師ヘロルトや成型師ケンドラーの才能はどんなものだったのか…そんなお話をしながらみなさんでお料理に舌鼓を打ちました。

今回の展覧会はよくあるテーブルウェアではなく、動物がテーマです。動物が器に加飾される多様性、メナージェリと呼ばれる宮廷動物園の計画による動物や鳥の磁器彫刻の歴史は、マイセンの初期から始まっていました。またマイセンの代表シリーズ「スノーボール」に付加された動物や鳥の見事な磁器彫刻も見ることができました。

しかし何と言っても今回の展覧会の「動物園」は、アール・ヌーヴォー期に花開いた動物たち。この時代には、パート・シュール・パートや釉下彩、イングレーズなどの技法で色彩柔らかな表現で多くの動物磁器彫刻が制作されます。

そしてアール・デコ期には、ベットガー炻器の再現でマックス・エッサーによる多くの動物彫刻があらたに誕生、愛らしい『カワウソ』は1937年のパリ万博にてグランプリを受賞します。

夏休み中の展覧会だけあって子供さんも多く、「あ、かわいい!」「これ怖い〜!」「猫ちゃんだー!」といった愛らしい感想とともに、磁器動物園を存分に楽しめたサロンでした。


旗の台・夏の蚤の市

5月に、旗の台カフェにてポップアップイベント、アンティークフェアを開催いたしましたが、第二弾として、「旗の台・夏の蚤の市」を開催いたします。

7月14日のパリ祭にちなんで、フランスの雑貨、アンティーク、ヴィンテージ品を夏の特別価格にて販売いたします。

また当日は協会代表も在廊しておりますので、海外研修やアンティーク検定講習など、ご質問のある方も、ぜひお立ち寄りくださいね!


第8回アンティーク検定試験

6月30日に、第8回アンティーク検定試験(3級・2級・1級)がお茶の水女子大学にて実施されました。
梅雨時で小雨が舞う中、200名を超す受験者が、年に1度の検定試験に真摯に向き合いました。

3級は、今回より若干問題が易しく・・・はなりませんでしたが、選択肢が4択から3択に変更になったことで、わからない問題を当てずっぽうに解答したところで、正答率が上がるに思います。
そのせいでしょうか、受験終了時間を待たずして、退出可能時間になったら終了・退出する受験者が多くいました。

一方2級と1級は、やはり80分間じっくり考えて、見直して、という慎重な姿勢が見られました。

10代から70代まで老若男女が一堂に会したアンティーク検定試験、次回は2020年に第9回が開催されます。

試験は苦手、という方は、3級と2級に関しては講習コースも受けられます。次回第4回アンティーク検定講習は、8月末〜9月に行われます。