AEAOサロン倶楽部・5月の会は夜サロンを開催しました。普段は昼間に開催される当サロンですが、たまには夜サロンにして夜遊びも兼ねて、という趣旨で、手始めに国立西洋美術館の夜間営業時間を利用して、梶コレクション展を鑑賞しました。
2023年のAEAOサロン倶楽部で訪れたエマーユ七宝美術館の館長であり、ジュエリーアーティストでもある梶光夫氏(当時のblogでも綴っていますが、元歌手にして、G.I.AG.G.の資格を持つ宝石鑑定家)の500点余りのコレクションのうち、約150点が2024年12月に国立西洋美術館へ寄贈されました。今回はそのコレクション展を拝見します。
人混みの中で鑑賞する展覧会ほど疲労するものはないのですが、この夜間時間(18時~20時)は子供連れやグループはまずいないので、本当に美術鑑賞が好きな人たちが個人的に訪れる時間、という感じで非常に鑑賞しやすいのです。今回の梶コレクション展は版画素描展示室という一室で開催されています。小さなものを見るので、目の集中のためにも周りの静寂さが重要なのですが、この時間にして正解でした。






梶コレクションの主流アイテムの時代に合わせたセノグラフィーで、ミュシャのポスターやガレのガラス作品、マジョレルの家具なども展示され、一体感を感じる空間構成となっています。


たっぷりとエマーユの美を愉しんだ後は、恐らくみなさん何度も来て見ているのですが、微妙に展示作品の入れ替えなどもある常設展をざっと復習して、日が暮れた上野の街を横切り(相変わらずアメ横などはインバウンド客でごった返しています)、懇親会ディナーへ。
今日はロシア料理のお店です。参加者が全員女性でしたので「女子会コース」なるものを予約していたのですが、これがまあボリューミーなこと!





まずは乾杯の後、サラダ、ボルシチ、ピロシキ、とロシア料理の定番といったものが出てきます。この3品で普通に一食分。サラダはハト麦入り、ボルシチは完熟トマトがベース、ピロシキはコラーゲン入りです。どれも美味しい。次に緑黄色野菜のつぼ焼きが登場。中がアツアツでクリーミー、でもすべて野菜なのでペロッといただきつつ「まだメインがあるのよね」ということで出てきたのがチーズフォンデュ。ロシア色からなんだかスイス料理のようになってきましたが、野菜と魚介(海老と小柱)が小さくカットされていて、パンもヨーグルト酵母なのでふわふわで、一気には食べられないけれど少しずつなら、とフォンデュ鍋のチーズを絡めて口に運んでいくうちに、こちらもフォンデュ完食。パンはさすがに全部は無理でした。
デザートは別腹とはよく言ったもので、みなさんお腹いっぱいもう何も入りませんと口にしている中で運ばれてきたのがチョコレートフォンデュのつぼ焼き。カットフルーツとマシュマロをチョコレートフォンデュに浸けていただくのですが、これがフルーツの酸味とクーヴェルチュールチョコレートの上品な甘味の絶品なバランスで、食べられてしまうのです。そしてロシア紅茶で〆なのですが、普段甘い飲み物を飲まなくなっていても、このジャムの酸味と濃い紅茶が満腹の胃の中に心地よく浸透します。


コースを食べ終えると、さすがに胃の膨張をそれぞれ感じ、お開きとなりました。
夜サロンもたまにはいいですよね、ご参加いただいたみなさま、お疲れ様でした。また夜遊びをしましょう!