日別アーカイブ: 2023年3月23日

オークションのプレビュー

今日は株式会社毎日オークションの「西洋装飾美術」の下見会を見学してきました。5月の海外研修旅行でもロンドンやパリでサザビーズの下見会を見学する予定ですが、そもそも下見会って何でしょう?

下見会ー英語のExhibition、フランス語のExpositionを最近のオークション会社は「プレビュー」とちょっとカッコよく表現する傾向にありますが、その名の通り、オークションに出品される作品がずら~っと並んでいます。話題性のあるオークション、例えば有名人の遺品オークションなどを開催する場合は、その故人の一生をストーリー風に仕立て上げてセノグラフィーに凝る演出の下見会も存在しますが、一般的にはオークション出品物がLOT番号と落札予想価格とともに並んでいるだけです。

会場にはオークション会社のスタッフさんが配置されていて、出品作品について聞きたいことがあれば詳しく教えてくれます。オークション出品物はセカンダリー・マーケット、つまり二次流通品で新品ではないですから、そのコンディションをチェックするのも入札者側の義務、そのためルーペやランプとともにじっくり手に取って細かくチェックしている業者さんの姿も見られます。

伝統的なオークションの形では、セール当日に入札希望者は会場入りし、遠方で来られない方は電話入札や書面入札という方法を取っていましたが、コロナ禍よりネットで参加も可能なLIVEオークションが開催されているケースが増えてきました。そんなネット参加者でも、出品物のチェックにはやはり直接足を運んで実物を見たいというのがコレクターの心理でしょうか、ここは外せないステップだと思います。とはいえ最近では画像も高解像度になってきており、3D的にも見られるようなシステムが進化しているのも事実、予めオークション会社に入札希望LOTの詳細画像を依頼すると、コンプリートな画像が送られてきます。

今回の西洋装飾美術のオークション下見会、入口のところにこんな立派なシャンデリアがありました。

海外の城館などにありそうなシャンデリアやランプ、サイズ的には一般の日本の家屋には入れることすら難しそうですが、2点とも最終的に落札されていました。これが日本のどこかの館で使われていて、そして落札されたということはまたあらたな嫁ぎ先もある、ということですね。