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第9回アンティーク検定講習・3級

この週末はアンティーク検定講習・3級を実施いたしました。オンライン組と会場組とのハイブリッドでの実施、幸い会場での公共ネット環境も問題なく、全員がリアルタイムで参加することができました。

初日は、アンティークとは何か、アンティーク以外の古物を表す言い方はどういう意味で使われているのか、といったアンテイーク世界への入り口から入り、陶磁器、銀器、ガラスについて歴史や製法などを学びます。アンティークでは必須とも言える銀器の刻印の読み方なども、ルーペを使って解読します。

オンラインの方へは予め鑑定物をお送りしており(そしてこれらはプレゼントになります!もちろん会場の方へも)、刻印だけではなく、文様のモチーフも読み解いていきます。

2日目・午前中は建築・家具から精装飾美術の様式について、バロックからモダニズムまでを俯瞰します。ルイ14世のヴェルサイユ宮殿から、フランク・ロイド・ライトのプレーリーハウスまでを駆け足で。

そして午後の見学は、重要文化財指定の自由学園・明日館。フランク・ロイド・ライトと遠藤新の設計です。ちょうど今日は月1回の解説付見学日。コロナ前までは学芸員の方と一緒に歩いて建物を見学していましたが、コロナ以降はソーシャル・ディスタンスを必要とするため、スライドを見ながらの解説です。今回は館長自らが解説してくださり、ライトの日本滞在時の裏話から保存修理にまつわる話まで、専門家ならではの深いお話を伺うことができました。

かつての食堂であった喫茶室で美味しいパウンドケーキとお茶をいただき、ディプロマ授与となりました。オンラインの方も動画視聴でこの建築物を学んでいただき、参加者全員が全過程を修了、ディプロマを手にし、またあたらしい専門家の卵が誕生しました!

今回のご参加者のお一人は、なんと現役大学1年生!これまでアンティーク検定試験を受験する大学生や卒業間近になって講習を受講された方はいらっしゃいましたが、講習に参加された中では今回最年少です。アンティークというと、ある程度年齢を経てから興味を持つ方が多い中、小さい頃から古いものに興味があってもっと色々知りたいと思ったというSさん、アンティークの魅力をぜひ継承していただきたいと思います。

ご参加のみなさま、2日間の集中講習お疲れ様でした。そして3級認定、おめでとうございます!