日別アーカイブ: 2023年4月16日

雨の中の鎌倉にて、英国アンティーク博物館BAMと鏑木清方記念館

4月のAEAOサロン倶楽部は鎌倉遠出(?)をしました。昨年秋にオープンした話題の英国アンティーク博物館BAMを訪ねたい、と予々思っており季節的にも散策の楽しい4月を待ってこの日に設定したのですが、生憎の雨模様。台風であれば中止にするところですが、もうすでにお昼のガストロノミックなランチも予約済み、雨雲如きに負けていられるか、ということで決行です。せっかく満席になったことですし。

雨の日は電車も遅れがちですが、全員集合時間前に揃い、まずはランチでスタート。以前GW期間中に鎌倉に来たことがある、という参加者さんは「あの時はすごかった、改札を出るのに30分、待ち合わせた友人は1時間かかった」、また別の参加者さんも「以前来た時は人、人、人で歩けない、進めない、飲食店はどこも満席、トイレすら困った」という人気スポット・オーバーツーリズムの鎌倉ですので、却ってこの雨で人出も抑えられたのかもしれません。

最初に向かったのは、小町通りとは逆側にある、琵琶小路にある「ラ・コクシネル」。クオリティの高い鎌倉フレンチです。鎌倉の焼き野菜などもふんだんに使われており、大満足な味。団体での予約でしたので事前の連絡時に、その後でBAMに行くんです、と世間話をしていたところ、なんと従業員の方はかつてBAMでお仕事されていたとのこと、また前日にもこちらでお食事をした後にBAMに向かうお客さんがいらしたのですよ、とお話いただき、親近感が増してしまいました。とにかく何を食べても美味しいので、お昼も満席でした。早めにリザーブしておいてよかったです。

そしていよいよ英国アンティーク博物館BAMへ。鶴岡八幡宮のすぐ近くにあります。隈研吾氏の設計で、小さいながらもこの建物にジョージアン時代、シャーロック・ホームズの部屋、ヴィクトリアン時代の室内装飾品がぎっしり詰まっています。館内ガイドとして、QRコードから館長の解説動画が再生できるようになっており、館内でそれを聞きながら鑑賞できます。写真撮影もOK。展示物に対して歩き回れるスペースが狭いのが残念ですが、この日も雨にもかかわらず多くの来館者で賑わっていました。銀器コレクションは圧巻でしたし、ジョン・ロブの靴の木型のコレクションもなぜこれがここに!?という珍しいもの。ホームズのヴァイオリンだけでなく18世紀末に製作されたというハープ、ヴィクトリアン時代のピアノ、と楽器も色々展示されていました。

BAMを出た後は、小町通りを横切って、鏑木清方記念美術館へ。「清方、鎌倉に住まう」展が開催されていました。東京・神田生まれの鏑木清方は、戦後は鎌倉で活動の場を求め、亡くなるまで鎌倉で過ごしていたそうです。没後、遺族が土地建物と作品を鎌倉市に遺贈したことで記念美術館になっています。

画風とこの建物がとてもマッチしていて、安らかな気分に浸れる美術館でした。

外はまだ雨がしつこく降り続いていますが、小町通りはそれでも賑わいを見せていました。至る所で「食べ歩き禁止」となっているのは、晴れていたらそれこそすごい人出なのを窺わせます。この日は普通に歩けたのも吉と出たと思うことにしましょう。みなさんそれぞれ鎌倉のお土産などを買い込み、帰途につきました。

5月以降のAEAOサロン倶楽部、近日中にupしますので、どうぞお楽しみに!