日別アーカイブ: 2024年5月2日

AEAOサロン倶楽部・5月の会は明治生命館と丸の内仲通りのアート散策

GWの狭間の平日最終日、AEAOサロン倶楽部では丸の内界隈の建造物とアート散策を行いました。平日ではあるけれどインバウンド旅行者も徘徊しているし、なんとなくどこかお休み中な雰囲気が漂っています。

11時半に予約をしてあるレストラン「A16」の入口、丸の内ブリックススクエアで待ち合わせ。ここは普段ですと三菱一号館美術館の中庭にもなっているところですが、現在は改装中で休館、いつものレンガ姿がアートで覆われていました。

今日のサロンは定員を増やして総勢8名、お店側から「これ以上の人数ですと難しい」と言われたところで締め切ったのですが、ちょうどよい具合にピザもパスタもシェアできて評判通りに美味しいイタリアンでまずは恒例の懇親会。初めて会う人同士でも食卓を囲むとすぐに仲良くなれますね!

お腹が満足したところで、丸の内仲通りのストリートギャラリーについてのミニレクチャーと共に彫刻のインスタレーションを鑑賞します。

この辺りは1890年代、明治政府からの要請で岩崎彌之助(三菱2代目社長)が丸の内一帯を取得し、三菱ヶ原と呼ばれていたそうで、今では「三菱村」などと呼んでいますね。

さて、歩いてすぐの明治生命館へ。1997年に重要文化財に指定された建物ですが、やはり一帯の中でも風格が違いますね。「様式建築の名手」と言われた岡田信一郎による設計で、1934年に竣工された古典主義の威風堂々とした建物。5階分のコリント式オーダー、底部が頭部より太く微妙な膨らみのあるエンタシスの柱など、外観からも圧倒される建物です。

西口より中に入り、警備員の方に見学を申し出てエレベーターで2Fへ。順路に添って見学をします。会議室、応接室、食堂などが一般公開されています。

ふんだんに使われている大理石、チューダー朝やスパニッシュ様式の家具、天井や梁のレリーフなど、戦前の日本の財閥の富や力を感じますね。

見学後は再び仲通りで草間彌生やジム・ダインの彫刻を鑑賞したり、高級ブティックを冷やかしたりしながら、ここももうすぐ建て替えとなる帝国ホテルへ。帝国タワーは6月末でクローズになるのでこれが最後でしょう、写真展も開かれていました。

本館でライトの椅子やホテル全体の模型、ランデヴーラウンジの多田美波氏による壁画などを鑑賞、地下のブティックでもアンティークショップなどを覗いて愉しみました。

昨日の東京は雨で寒い日でしたが、今日は幸いお天気も回復して太陽も姿を現し、街歩きに理想的な気候でしたね。ご参加いただいたみなさま、お疲れ様でした。