ロンドン&パリ、アンティークとコレクターの世界を巡る8日間〜DAY 2〜

ロンドン研修がこの日からスタートです。今回は在ロンドンのベテランガイド・YOKOさんがロビーに迎えにきてくださいました。ユーラシア旅行社さんと何度も事前打ち合わせを交わしてくださったおかげで私たちの研修目的や意図が200%正確に伝わっており、これ以上の人はいない、という方でした。

まずはウォーレス・コレクションへ。今回の研修では「コレクターの館」というのも一つのテーマで、大規模美術館(大英博物館やナショナル・ギャラリー、テート・ギャラリー)は訪れずに、かつてのコレクターたちの蒐集品のテーマや過程を館とともに楽しむのにここを避けては通れない、洗練された屋敷とコレクションです。ウォーレス・コレクションの成り立ちについてはオンライン説明会にてお話ししていますので、YouTubeをご覧くださいね。

ランチは最近新設されたというウォーレス・コレクションの中庭のカフェにて。「イギリスですから、美術館内カフェとはいっても、まあ味の保証は…」なんて旅行社さんと話していましたが、これがなんと美味しい!スープも、チキンのシュプレームもデザートもどれも美味しい。YOKOさんも美味しいと仰っていましたので、イギリスはどうやら美味しい国へ昇格していますよ!

ランチ後はアンティーク・マーケットを2つ回りました。ロンドンは曜日ごとに開かれているマーケットというのがあって、有名なところでいえば月曜日のコヴェント・ガーデン、土曜日のポートベロー、のように毎日どこかで何かがあるのですが、唯一ないのがこの火曜日。グリニッジまで行けば火曜日に開いているのですが、若干遠い上にホテルとは逆方向。

というわけで、午後は常設のマーケット、グレイズ・アンティーク・センターとアルフィーズを巡りました。アンティークを買う決定的なサインは「モノが自分のところに来たがっている」かどうか、よく「モノに呼ばれた」という表現を使いますが、マーケットを回っても何もピンとこないこともありますし、値段に関係なく「これだ!」と感じることもあります。

グレイズは高級なアンティークショップが入っていますが、ご参加者さんのお一人が「呼ばれた」ようで、素敵なプレートをお買い上げ。店主とお話しをしたところ、知識豊富でまともな店であることも判明しましたが、それもそのはず、鑑定士として書籍にもそのお名前が登場している人のお店でした。イギリスにおけるアングロ・ジャパニーズ・スタイルの陶器を主に扱っているお店で、クリストファー・ドレッサーの作品などもたくさん置いていました。

アルフィーズは正統派アンティークというよりは、ヴィンテージを扱っているマーケット、ロンドンは前日がメーデーのお休み、そして6日が戴冠式ということでこの週はクローズしているお店も多かったのですが、これもYOKOガイドの事前調査でオープンしているお店がそれなりにあることがわかっていたので訪れました。今回は少人数でもありましたのでロンドンバスで動いたのですが、エリアによって建築や雰囲気、人が変わるというのを実感できる旅で、このアルフィーズの辺りは中心部とはまた違ったエリアを垣間見られました。

みなさんで屋上のカフェで一息つき、そして迷路のようなアルフィーズをぐるぐる回り、買いやすいお値段のものも多かったのでそれぞれお買い物に精を出し、さて帰りましょうの直前で見つけたアンティーク食器店で立ち止まってまたお買い物、と一期一会の機会を十分に堪能してホテルへ。

夜は自由なのですが、前日のアシスタントさんが紹介してくださった、すぐ近くにあるちょっと高級なフード・マーケット内にフード・コートがあって食べられるようになっているということで、全員でホテル周りの散策も兼ねてそちらへ。お昼がコース料理だったためもうあまりお腹は空いていないのですが、温かいものを少し胃に入れて、ぐっすり眠りにつきました。