読書会:マンガでわかる「西洋絵画」の見かた 聖書編・第4回「旧約聖書の世界 2」

前回に引き続き、旧約聖書の世界を絵画で辿っていきます。前回のあらすじを簡単にご説明いただき、みなさんの脳内に「天地創造、楽園追放、ノアの方舟」などが戻ってきたところで、今日はモーセから。

モーセといえば誰もが「モーセの十戒」を思い浮かべますね。やってはいけないこと十箇条が石板に書かれているものを神から授かるのですが、これも多くの画家が題材にしています。

これは教科書にも出ている、レンブラントの絵。

ルーベンスの「サムソンとデリラ」。

「ルツとボアズ」のエピソードがベースにあるという、この超絶有名なミレーの絵。

世界一有名な「ダヴィデ」はやはりこの人のもの。

「ソロモン」の審判は、日本の大岡裁きですね。

艶かしい美しさの「スザンナ」。

今日の授業はここまでですが、この辺りの歴史、ユダ王国が新バビロニアに滅ぼされ、人々が捉えられるバビロン捕囚、やがてその新バビロニアもアケメネス朝ペルシアに滅ぼされ…と昔々世界史で習った(けど忘れた)出来ごともわかりやすく説明いただき、誰もが同じことを思ったでしょう、「今まさに起こっているイスラエルとパレスチナの戦争…どこまで歴史を遡っての恨みごっこなんだ!?」と。戦争は1日も早く休戦してほしいですが、その根っこまで解決することはもう不可能かもしれない、そんな気分にもなってくるくらい、複雑に絡み合っています。

次回はユディットからと、クリスマスの図像を学びます。