日別アーカイブ: 2024年3月3日

AEAOサロン倶楽部・3月の会「皇居三の丸尚蔵館でみる明治のラグジュアリー」

3月3日・お雛様の日、今日はAEAOサロン倶楽部で皇居三の丸尚蔵館の展覧会を鑑賞、その後皇居をゆっくりと散策し、遅めのランチはパレス・ホテルでたっぷりのフルコースをいただき、ホテル・アーケードを愉しむというラグジュアリーな大人の女子会となりました。

皇居三の丸尚蔵館は昨年11月に一部リニューアル・オープンし、開館記念展である「皇室のみやびー受け継ぐ美ー」展の第2期が本日まで開催。実はまだ「一部」しかオープンしておらず、全面リニューアル・オープンは2026年の予定です。

なぜリニューアルしているのか…それは所蔵品が増えすぎたので収蔵庫を拡張する必要が出てきたから。元々この博物館はかつて「三の丸尚蔵館」(「皇居」の文字は入っていません)として1993年にオープンしました。1989年昭和天皇の崩御の際、遺族である現上皇さまと香淳皇后により国庫に寄贈された美術品約6000点を展示する施設として作られたのですが、秩父宮妃の遺品、香淳皇后の遺品、高松宮妃の遺品…とどんどん追加収蔵され、収蔵庫に入りきらなくなったというのがリニューアルの理由です。

日本国民が誤解していることに、「皇室は私有財産を持てない」「相続税はかからない」がありますが、実は皇室の方々も私有財産というのものがあり、これらは相続の際には相続税の対象になっています。昭和天皇の崩御の際、国有財産なのか天皇の私物なのか不明なものも数多くあり、相続税の計算上、どこまでが私有財産なのかを定める必要があった、そしてそのときの遺品財産整理で国へ寄贈されたものが三の丸尚蔵館の誕生へとつながります。

2023年、この三の丸尚蔵館の管轄官庁が宮内庁から文化庁へ移った際に「国宝・重要文化財」指定を開始しました。従来宮内庁が管理していた美術品は、文化財保護法による指定の枠外だったのです。本展覧会の第1期ではあらたに指定された「国宝」が出品されていました。

今日は第2期「近代皇室を彩る技と美」、この全4期までの展覧会の中では最も出品数の多い期なのです。日時指定予約制となっており、私たちは11:00-11:30の入場枠。こういう場合、この枠の入場者は11時より早めに来て待つため列となりますので、敢えて11:10に集合とし、場外で簡単なレクチャーを行った後、余裕で11:20ごろに入場しました。

そのおかげかそれほど混んでもおらず、また写真撮影も一部を除いて可能。ゆっくりと明治工芸の超絶技巧から大正天皇の日常品、そして昭和のはじまりのゆかりの品々を鑑賞できました。

ミュージアムショップもまだできていないのですが、場外に仮設の皇居スーベニアショップができており、ここでカードや図録などは販売されていました。

1時間ほどで鑑賞を終え、せっかくの雲ひとつない晴天の中、少し皇居を散策しました。白鳥濠を通って本丸地区の天守台まで、緩やかとはいえ上り坂。ここでカロリーを消費しておかなくては。まだお花見には早い季節ですので、それほど混んでいなかったのも気持ちがよかったです。外国人率がとても高く、十ヶ国語以上の外国語を耳にした気がします。

大手門へ戻り、13時過ぎにパレス・ホテルへ到着。ロビーの装飾も華やかですね。

グランド・キッチンでコース料理をいただきます。どれも美味しく、量もたっぷり。特にデザートのフルーツとサバイヨン / 桃のソルベはボリューミー過ぎてもう何も入らないほど。2時間ほど楽しく会食&懇親をしました。帰り際には東京マラソンの参加者(サポーター?)も現れ始めていました。

地下のアーケードで、ここでしか買えないペストリーショップでのマロンシャンティイを買ったり、カガミクリスタルや真珠専門店のショーウィンドーを覗いたりしながら、帰途につきました。

ご参加のみなさま、有難うございました。4月のサロンは「雑司が谷 旧宣教師館(旧マッケーレブ邸)と護国寺蚤の市」です。