日別アーカイブ: 2025年12月9日

DAY1 ベトナム研修

いよいよ当協会初のアジアでの研修、「東洋のプチ・パリ 〜べトナムで愉しむフレンチ・コロニアル建築とアンティーク・マーケット〜」がスタート。ベトナム航空の発着する成田空港に朝6時半に集合です。早朝出発のため前夜成田のホテル宿泊組と、当日始発でいらした方全員が無事集合、コロナ禍以降4回目となるユーラシア旅行社さんでのツアー形式による海外研修ですが、チェックイン時に添乗員さん以外に2名もスタッフさんが来てくださり、頼もしい限りです。

今回の添乗員のYさんはベトナムも何度も訪れている超ベテラン、とても穏やかな語り口ですが抜かりのない差配にきめ細やかなサービス、今日から1週間お世話になります。

ベトナム航空は定時通りボーディング、ドアクローズでいざ出発…と思いきや管制塔の要請により離陸が40分遅れるとの機内アナウンス、結果的には1時間遅れにてテイクオフでした。うーん、先が思いやられる?いやいや、悪いことは先に済ませた方が!?

1時間程度なら長距離便は意外と巻き返すこともあるのですが、元々6時間の飛行時間ですからやはり1時間遅れでハノイの空港に到着、入国審査にバゲージピックアップまでお国柄を反映してか若干スローながらも無事入国しました。

まずはベトナムドンを入手、空港レートはどの国でも不利だと言われていますが社会主義国家ゆえなのかベトナムでは市中と変わらず、また円安のご時世でも幸いにもベトナムも通貨安ということで、欧米の旅行よりは少しは円安の惨めさが軽減されそうな上に、0の数が多いのでちょっとお金持ちになった気分まで味わえてしまいます。

空港の外に出ると、懐かしい(?)アジア独特の湿気と熱気が!12月と言えどベトナム北部のハノイですら生温い風。東京は空っ風の寒気ですからこれはマダムたちのお肌にも良さそうですよ。

予め手配されていたバスに乗り、ハノイ市内へ。バイクを含め交通量の多さに圧倒されながら1時間弱で市街地へ入ります。この日にハノイ大教会、文廟などを見学予定でしたがフライト遅延の上に交通渋滞のため残念ながら文廟は向かったものの外観のみ(ここは明日リベンジ)、教会も内部のステンドグラスなどが夜では見学できないため、まずはホテルへチェックインとなりました。

ハノイのホテルはホアンキエム湖畔にあるアプリコットホテル、5星です。新しいホテルで、アートホテルとして主にベトナム人アーティストのアート作品(絵画、彫刻、工芸)が600点ほどホテル館内に展示されており、客室にまでそれぞれアートが飾られている、素敵なホテルです。普段慣れていない5星ホテル、バゲージもポーターさんがバスから降ろして客室まで運んでくださいました。チェックイン時にはロビーでウェルカムドリンクもいただき、円安惨め国からやってきた私たちもにわか上流客人になった気分。

夕食は「マダムヒエンの店」というハノイでは知らない人はいないほどの有名店、フレンチ・ベトナミアンのレストランへ。ハノイ在住フランス人シェフが開いた創作ベトナム料理ということで、つい最近ではフランスのマクロン大統領も訪れたらしく、有名人の訪問写真も飾られていました。前菜の創作料理、メインのお肉、お魚、そしてデザートのブランマンジェまでとても上品で優しい味、日本時間の夜10時ごろに食べているのにみなさんしっかり完食です。

この国での大変なこと、それは「道路を渡る」行為です。車道の交通は途切れることなく、信号がない、横断歩道はあっても車もバイクも停まらないどころか速度すら緩めない、その中をうまく「運転手と目を合わせず、堂々と走らず歩いて渡り切るテクニック」がないと生きていけません。慣れないと永遠に渡れないであろうこの交通事情ですが、現地の人たちはまるで車の中に「泳ぎに行く」かの如く道路を横切って行きます、あと1秒、あと50cmでぶつかるという崖っぷちの中をかろうじてセーフ、心臓に悪いなぁとハラハラドキドキしながら全員で横になって渡りました。みなさん「1人では無理〜」と言いつつみんなで渡れば怖くない!?

ホテルはホアンキエム湖に面しており、夜のこの湖散策も素敵です。ここでTai Chiをやっている人たちもいました。

夕食後、ホテルからいただいたルーフトップバーでのドリンク券でライスワインというお米で作ったワインを食後酒代わりにいただき、長い1日が終わりました。昨夜は誰もが朝早く、飛行機に乗り遅れないか緊張していましたが今日はぐっすり眠れそうですね。