明治から昭和初期にかけて建てられた名建築のパノラマ・ミュージアムともいうべき、江戸東京たてもの園を訪れました。夏の終わり…のはずが、今日も朝からしっかり猛暑で、しかも東京も午後は雷雨の可能性ありとの予報でしたが、雷雨の予想は幸い外れ、終日散策を愉しむことができました。
まずは武蔵小金井駅に11時に集合です。ほとんどの人が初めて訪れる地、中にはお隣の駅と間違えて慌てて駆け付けた方もいましたが、しっかり歩くための栄養補給からスタート、駅から5分の地にある和花さんにて季節の和食をいただきました。


通りからは中の様子が分からないのですが、木と基調とする落ち着いた空間で、半個室のように仕切られていてゆったりスペース。コースのお料理はすべて旬の素材、栗ご飯の栗が美味しすぎて、ご飯もみなさん完食。ミニデザートにコーヒーも付きます。
たっぷり栄養補給が済んだところで駅に戻り、バスにて小金井公園へ。江戸東京たてもの園は広大な敷地の都立小金井公園内にあります。
1993年に開館した当時は12棟だったこの敷地も、今や30棟の歴史的建造物が移築。昨年国内研修旅行で行った明治村のコンパクト版といったところでしょうか。
ビジターセンターでチケットを買い、まずは西ゾーンへ。このゾーンは大正末期から昭和初期の特別な住宅が保存されています。モダニズム建築家の前川國男邸、田園調布の家(大川邸)、小出邸、デ・ラランデ邸…当時はちょっと洒落た特別感のある建築が点在しています。


当時のままの保存ですので、冷房がありません!中も外も同じ温湿度、35℃近い今日の気温では若干厳しく、西ゾーンを一通り見た後でのデ・ラランデ邸に併設されているカフェ(このゾーンだけ冷房あり!)に入った頃には全員が暑さで疲労困憊していました。


カフェのフレッシュなドリンクで身体にこもった熱を取り除き、水分補給と体力補給をした後は、高橋是清邸へ。二・二六事件で陸軍将校によって自宅寝室で襲われて暗殺された政治家の大邸宅です。ガイドさんに「どの部屋で殺されたんですか?」と聞くも、お答えいただけませんでした(笑)。









そして東ゾーンへ。こちらは江戸末期から昭和にかけての街並みが再現されていて、当時の文具屋さん、化粧品店、小物問屋、銭湯などが立ち並んでいます。こちらはまとまって建てられているので、それほど歩かなくても全貌を見学できます。




かつての銭湯、男湯には富士山が描かれているのに女湯にはない、やはり昔は(も?)男女差別があったのね、などとあれこれコメントしながらヴァーチャル街の散策を。最後に万世橋交番の中を覗くと、なんと畳に布団まであって、お巡りさんここで仮眠を取りながらの夜勤だったのでしょうか。


ほぼ全ての棟を訪ね、最後にビジターセンターのミュージアムショップを冷やかし、お暇しました。帰りは少し空の色が変わり風も出てきて、これから予報通り雷雨になるのかな、でもまだ暑いね、と小金井公園の元来た道を戻り、帰途に着きました。


ご参加のみなさま、おつかれさまでした。今日は1万歩歩いて健康的な夏の終わりの遠足でしたね!