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DAY5 ベトナム研修

ホテル・マジェスティックに滞在してアール・デコの内装を楽しむというのも本研修の一つですが、有名人たちの宿泊でも知られるこのホテル、ここでベトナム戦争を取材し執筆した開高健のお部屋103号室の前には銘板がありました。

ベトナム戦争終結まではサイゴンと呼ばれていた、ベトナム最大の商業都市ホーチミン。かつてのプチ・パリの見学がスタートです。ちなみにサイゴンという名はフランス人が入植した際に自分たちが発音しやすいように付けた名前、ホーチミンは言わずもがなのベトナム国民の父ですが、人名と地名が紛らわしいので地名をホーチミン・シティと呼んだりします。ホーチミンの空港の3コードはSGNとサイゴンを彷彿させる名称ですね。

それにしても暑い…ハノイは朝夕なら長袖も着ていられましたが、ホーチミンはもう真夏。

朝の涼しいうちに…と言ってもすでに30℃超えなのですが、ベトナム国家銀行、旧香港上海銀行の外観コロニアル建築を見学、そして昨夜イルミネーションを楽しみに若者たちがわんさか集っていたサイゴン大教会、サイゴン中央郵便局、サイゴンオペラハウスを見学します。

中央郵便局がどこかデジャ・ヴュなのは、設計はギュスターヴ・エッフェルが手がけ、モデルはパリのオルセー美術館だからでしょうか。現在でも営業中なのですが、恐らく利用者の99%は観光客だと思われます。

サイゴン大教会は現在修復中で足場が組まれています。それでもクリスマスのイルミネーション飾りはしているので、むしろ夜景を楽しむスポット。それでも中心部なので人出も多く、ホアンさんによると「土曜日はゆっくり起きて、みんなでカフェにやってくる」そうで、道路のあちこちで円陣になって子供椅子のような座高の低い椅子に座って楽しそうに語り合っています。

次に向かったのはホーチミン市博物館。19世紀末に建設されたフレンチ・コロニアルの建物です。1階のベトナム伝統の民芸・工芸の展示ルームを見学、衣装などもありました。

中心部に建つホーチミン市人民委員会庁舎、もちろん入れないどころか付近2メートルには近づけないとのことですが、離れたフォトスポットでみなさんで記念撮影をし、お昼ごはんのレストラン COM NEU SAIGON へ。このレストランではおこげを土釜を割って「投げる」実演付!

ランチ後、ホーチミン市美術博物館へ。ここで初めて美術館パンフレットなるものをゲット、英語付。20世紀初頭にフランス人建築家によって建てられた由緒ある建物は3つの館からなり、常設展から現代アートまで幅広い展示が楽しめます。ここでも陶磁器セクションをゆっくり見学、あとは建物外観やミュージアムショップも制覇し、さていよい美術館の目と鼻の先にあるホーチミンの骨董街へ。

レ・コン・キエフ通りというたった200メートルの骨董通りがあるというので、冷やかしながらの自由散策タイム。ホアンさんも一緒に同行し、「必要なら交渉も手伝います」という心強いボディーガード付での骨董ハンターたちの行動開始です。

何人かのみなさんで入った中国明朝時代の青花陶磁器を扱うお店、商魂たくましい店主と我々目利き集団で交渉に交渉を重ね商談成立させた戦利品を抱えてホテルへ戻ります。

美食続きでもうんざりしないベトナム料理、最後のみなさんでの夕食に出かけます。HOME SAIGON というシックなレストランに到着、フェアウェル・ディナーは旅行会社さんからのドリンクサービス付きで、珍しいモクテルなど頂きました。

どこまでも続く、毎晩がかつての渋谷ハロウィン状態のホーチミン中心部、バスから眺めていると赤ちゃんや子どもだけでなく、猫や犬まで一緒にバイクに乗っているではないですか!

私たちもベトナム人の熱気とエネルギーに精気を吸い取られることなく、みなさんテンション高いまま、ホテルに戻った後は最上階バーで夜景を楽しみました。