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DAY2 ベトナム研修

今日も盛りだくさんの研修日ですから、まずは朝食をたっぷりいただきます。
ビュッフェ形式の朝ごはん、なんとベトナムの伝統料理フォーやブン、生春巻、中華の点心、ヨーロピアンのペイストリー、ハムにチーズにサラダ、サンドイッチ、南国フルーツ、燻製のカルパッチョ、なんでもアリです。ドリンクもベトナムコーヒーからパッションフルーツジュースまで、種類も豊富すぎて、普段の1日で摂る食事量を朝食だけで食べそうになり、危険信号!

今日はハノイ在住の心強いアテンダー、勝恵美さんにご案内をお願いしています。勝さんは在住20年以上、バイタリティー溢れ常に笑顔で終日私たちにハノイ事情を伝授、楽しいお話や秘話まで、どこで息継ぎをするのかというくらいずっとしてくださって、おかげさまでにわかハノイ通になってしまいました。

まずは昨日見られなかったハノイ大教会(聖ジョゼフ大聖堂)へ。内部にも入り、結婚式の準備がされている中、美しいステンドグラスやパイプオルガンを目にすることができました。

続いて陶磁器好きな我々が向かうのはハノイ郊外のバッチャン村。近年バッチャン陶芸博物館が開館したというのでこちらでバッチャン焼きの歴史や製法を俯瞰し、そして一大バッチャン焼マーケットへ。自由時間ではハンターの如くに買い物する人、勝さんと窯を見学に行く人、それぞれバッチャン村を楽しんだ後、いよいよ研修の中核となるベトナム陶磁研究家の西野範子先生のレクチャーを受けるべく市内へ戻ります。

途中工事と渋滞に巻き込まれ、なんと先生自ら現地(レストラン「ハノイ・ガーデン」内個室)でセッティングをしてお待たせしてしまうという大変恐縮な状況の中、素晴らしい講義がスタート。みなさん熱心にメモをしながら拝聴いたしました。貴重な資料なども見せていただき、これまで漠然としか知らなかったベトナムの窯業についても深く知ることが出来ました。

続くランチでさらに詳しいお話をいただき、またベトナムにおけるテーブルマナーから食文化に至るまでのレクチャー付きで楽しいひと時をご一緒させていただきました。

ランチ後はベトナム美術博物館へ。考古学的作品から仏教美術まで幅広いテーマの美術館ですが、西野先生の講義を聴いたすぐ後のタイミングで復習すべく、ベトナム陶磁の展示へまっしぐら。勝さんからも補足説明をいただき、益々身近に感じられるようになりました。

昨日時間切れで入れなかった文廟へ入場し(アオザイを着てメイクを施した美しい女性たちとカメラマンがあちこちにいるのは京都の祇園も同じでしょうか)、華麗なフレンチ・コロニアル建築であるハノイのオペラハウスへ。パリのガルニエ宮のそっくり度はファサードだけでなく側面にも見られ、まさにフレンチ・コロニアル。続いて旧インドシナ銀行(現ベトナム国家銀行)のモダニズム建築も外観を鑑賞、合間にハンザ市場でアンティーク(20世紀初頭のものは、フランス陶磁の影響か色絵の絵付けも豊富です)のバッチャン焼きを買ったり、ベトナム伝統刺繍の店へ寄ったりしながらハノイ市内を愉しみました。

私たちのアプリコットも素敵なネオ・クラシック様式のホテルですが、ハノイ1の伝統と格式を誇るソフィテル・レジェンド・メトロポール・ハノイ、この歴史あるヘリテージ・ウィング(本館)の内装を一目見たいと勝さんに申し出ると、「じゃあ泊っているフリして入りましょ」とみなさんでしれ~っと(ボーイさんにドアを開けさせて!)入ってしまいました!

ホテルに一旦戻り、しばし小休憩を取った後、ホテルの目の前にあるロータス水上人形劇を楽しみます。言葉は全く分からないのですが、そしてほとんどの観客が外国人観光客であるはずなのに、なぜか理解できる寸劇。ドリフのコントのような場面も多くあり、笑いに包まれた50分でした。字幕の英語は突如フランス語に変わったりして、緩いお国柄も愛嬌です。

そして夕食へ。HOME HANOIというお洒落なレストランです。2日目にして随分慣れたベトナム料理はやはりここでも何もかもが健康的で美味しくて、シェアスタイルという個人で量をチョイスできるシステムもプレッシャーを感じなくて済むのか、みなさん結果的にはたっぷり食べて満足されていました。

勝さんには丸一日お付き合いいただいたのにも関わらず、全く疲れを見せないバイタリティにベトナムで生きる日本女性の逞しき魂を垣間見た気がします。勝さん、西野先生、本当にお世話になりました。