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世田谷の可愛い水色の洋館、旧尾崎テオドラ邸にて

AEAOサロン倶楽部にて旧尾崎テオドラ邸へ行ってきました。招き猫で有名になり、外国から猫好き観光客であふれかえっている豪徳寺の近くにあります。

明治時代に、尾崎テオドラ英子(Yei Theodora Ozai)という女性がいました。非常に波乱万丈な人生を辿る、イギリス生まれの日本人を父にイギリス人を母にもつ女性なのですが、「尾崎」という名前は実父の男爵・尾崎三良であり、またやがて夫となる東京市長をも務めた尾崎行雄でもあるのです。なんと同姓の男性と結婚しているのですね。その同姓となる夫と知り合うきっかけが、郵便配達の誤配(同じ名前なのでよく間違えて配送されたのでしょう)だったようです。

そのテオドラ英子のために建てられたとされるコロニアル様式の洋館、当初は港区に建造されたのですが、やがて英文学者に譲渡され、一旦解体されます。その後1933年に豪徳寺の現在の場所に移築、そして時を経て2020年に取り壊されることになっていました。

そんなときに漫画家らが保存プロジェクトを発足し、2024年より一般公開されて、中には英国式アフタヌーン・ティやヴィクトリア・ケーキ、クリームティが楽しめるカフェになっています。住宅街にあるため、一度に多くの見学者が殺到しないように事前予約制です。

予約時間になるとカフェへ通されます。今回頂いたのは、ポットサービスの和紅茶と、限定メニューのケーキ、とても美味しかったです。

2階の展覧会場は漫画家・成田美奈子の原画展、ティーンエージャーの頃に『エイリアン通り』をLaLaで読んでいたであろう世代の鑑賞者が多く訪れていました。

館内の家具調度品はオリジナルではなく、アンティーク調であつらえたり、アンティークのものを探したりして配置しているとのことでした。

こぢんまりとした邸宅ですが、優しい空気が流れていました。