8月はお休みをしていました読書会が再スタート、9月はメタルウェアを読み解いていきました。
本書「西洋骨董鑑定の教科書」は翻訳書であるため、著者の文化バックグラウンドが日本人とは異なり、また普段聞き慣れない言葉も多く、「これは一般的な用語だろうか?」「これは、こう言い切るにはちょっと偏りがあるのでは?」「この翻訳は的確だろうか?」と、批判精神と共に読んでいます。決して間違いを指摘する意図ではありません。解釈は国や時代で異なっており、またかつて定説とされていたことが今では覆されてきたり、見直されてきたりしています。そもそも「本に書いてあること」を鵜呑みにしない、という姿勢が、新説を生み出すことにもつながるのですから。
一人で読んでいると気づかなかったことなどが、みなさんであれやこれや言い合いながら読んでいると、いろいろな文化が混ざって、新しい知識が増えていく楽しさがありますね。
持ち寄った銀器を鑑賞しつつ、刻印の辞典と照らし合わせて、「これは、本体と蓋の年代が2年違いだ!」なんてわかるのも楽しい発見でした。