日本の建築から見た、アール・デコ

 AEAOサロン倶楽部5月の会は、「日本の建築から見た、アール・デコ」と題し、東京都千代田区にある学士会館を会場に、フランス料理・フルコースを食べながら、という贅沢な会を催しました。本サロンは、そっとupしたにも関わらず、あっという間に埋まってしまったため、第2回も6/16に行われます。
 

 「アール・デコと東洋ー1920-30年代・パリを夢みた時代」(2000年東京都庭園美術館)展を当時企画された、岡部昌幸先生(本「アンティーク検定」監修者)の基調レクチャーにて、当時の日本の建築事情、フランク・ロイド・ライトと帝国ホテルのおはなし、歴史主義建築と機能主義建築の違い、装飾と建築、いろいろなお話を聴きながら、美味しいお料理タイムとなりました。
 

 


 

 フランス・レストランLatinは、いわゆる今風のフレンチとは少し違って、「正統派」という言葉がぴったりかな、と思います。お料理も、奇をてらったものはなく、メイン料理は牛肉のワイン煮とかお魚のポワレなど、19世紀から食べていたであろう伝統的なお料理。サービスには、お客様は神様的なへつらいが一切なく、時には慇懃無礼に感じることもありますが、たとえば飲み物は右からサービス、料理は左からサービスして右から下げる、といった基本中の基本をきちんと守る、数少ない(今ではフランスでさえ知らない人が多い)サービスを守っています。19世紀のフランスでのレストランサービスは、給仕する名誉、給仕するエレガンスというものも存在していましたが、まさにそれを彷彿させます。
 

 またこのような、ガストロノミーと共に集まるサロンを企画してみたいと思います。