華麗なるサロン 〜第27回パリ『アンティーク・ビエンナーレ』〜

「ビエンナーレ」とはイタリア語で「2年に1回」という意味ですが、美術界のサロンではよくお目見えする言葉です。
一番有名なのはヴェネチア・ビエンナーレでしょうか。こちらは奇数年の開催で会期も長く、6〜11月くらいまで開催されています。
 
アンティーク界におけるビエンナーレといえば、偶数年の9月にパリのグラン・パレで盛大に行われる『Biennale des antiquaires(アンティーク・ビエンナーレ)』が世界最大の国際アンティーク展示会として知られています。
 
Affiche Biennale 2014

biennale-des-antiquaires-paris

1962年に始まったこのビエンナーレ、今年で第27回目を迎えます。
オーガナイザーはSNA(フランス国立アンティーク組合)
元々はコレクターやディーラー達が、世界各国を飛び回らなくても一箇所でゆっくり作品を見ながら商談できるように、という見本市のような展示会だったのが、昨今ではハイ・ジュエリー界も参入し年々豪華絢爛になり、入場料もアップの一途を辿っていて、今年の入場料は30ユーロ(日本円で約4200円)、カタログは45ユーロ(6300円)。マーストリヒトで毎年開催されるアート&アンティークサロンのTEFAF (The European Fine Art Fair) は欧州最大のゴージャスなアート見本市ですが、こちらの入場料はカタログ付で55ユーロ(7700円)ですから、パリのアンティーク・ビエンナーレの方が入場料に関してはお高いようですね。
 
今年は、更にガストロノミーの世界もコラボレーションしているようで、ビエンナーレ開催期間中の特別メニューが既にご披露されています。
 
11人の星付レストランのシェフたちによる特別メニューは毎日日替わりで、ユネスコの無形文化遺産でもあるフランス料理の神髄が味わえるようです。お値段ももちろんそれなりで、飲み物別で195ユーロ(27300円)から。
 
さて、わたしたちの公式海外研修でも、このビエンナーレをSNAの会員のガイド付で訪れます。
 
アートに関しては、ときどき「下手に美術史を勉強したり解説などを聞くと、本来の作品との対話が薄れる」等と言う人がいます。何の基礎知識も持たずに生のままで作品に向かおうとする姿勢も考え方の一つですが、アンティーク品の鑑賞に関しては、やはりそれでは勿体ないと思います。それでももしかしたらヨーロッパの人たちのDNAには何かしら感じられるものが継承されているのかもしれませんが、わたしたち日本人の生活に馴染みのなかったもの、普段から意識していない様式スタイルなどは、やはり知識ゼロと学んでから鑑賞するのでは、全く見え方が異なってきます。
 
例えばルイ15世とルイ16世の時代背景の違い、当時の社会風俗やそれぞれの奥方(愛人)の気質、そんなことを基礎知識として知りながら見る家具様式の違いは、やはり面白さが全然違いますから。
 
今年のビエンナーレはヴェルサイユ宮殿400周年にちなんだ、宮殿の庭をイメージしたインテリアとなる予定だとか。どんな内装になるのか、今から楽しみですね。
 


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