アカデメイア、ストーリーが面白くてしょうがない『マンガでわかる「西洋絵画」の見かた 聖書編』

今日は月1回のアカデメイアの日、聖書に登場するテーマごとの絵画を中山久美子先生にわかりやすく解説していただく講座です。新約聖書の3回目は、「山上の垂訓」からイエスが逮捕されるまでのストーリーを数多の絵画を見ながら学びました。

・山上の垂訓

イエスの説教を聴きに集まってくる人たちを描いています。これはお弟子さんだけ。

フラ・アンジェリコ「山上の垂訓」

お話をすればするほど信者が増えていく、という情景で、多くの人たちが描かれていますね。

コジモ・ロセッリ、ペトロ・ディ・コジモ「山上の垂訓」

・キリストのたとえ話

教育を受けていない貧しい人々にもわかりやすく、身近なたとえ話を用いて教えを説くシーンです。「盲人」というのは物事を理解していない人、学びが不十分な人のたとえです。

ピーテル・ブリューゲル(父)「盲人のたとえ話」

・貢の銭

「税金を払え」「え、あなたは自分の息子にも税金を課すの?」「いや、息子からは取らないよ」「じゃあ私は神の子だから、払わなくてもいいわけで」と思ったものの徴税人を困らせてはいけない、と思ったイエス、魚の口から銀貨を出させて税金を納めましたとさ。

マザッチョ「貢の銭」

・最後の晩餐

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画がダントツに有名ですが、多くの画家がこの情景を、ユダの配置を工夫しながら描いています。

・イエスの逮捕

いよいよ逮捕されてしまうイエス、まだ生きていますがその先には遠からずの死が待っています。

フラ・アンジェリコ「キリストの嘲弄」

今日はここまで。次回はいよいよイエスが殺されてしまうのです…が復活します。磔刑図、十字架降下の図、復活の様子、そして昇天、とクライマックスですね。