本協会主催のアンティーク講座・アカデメイア、4月より新しいシリーズがスタートしました。テーマは『「アンティーク鑑定」のエキスパートになる!』、本協会代表が進行役を務めています。

第1回は、サザビーズ・オークション。世界最古の近代オークション・カンパニーでその名も有名ですが、元々は書籍の競売を行ったのが発端、美術オークションに力を入れ出したのは20世紀も中ごろに入ってからのことでした。現在ではインターネットによるオンライン・オークションもさかんで、オークション・カンパニーとして世界で最初にオンライン・オークションを手掛けた会社でもあります。
今回は今年3月に行われた « Design Including Art Glass by Louis Comfort Tiffany from The Doros Collection »に出品されている作品の中から数点について、そのdescriptionやcondition reportなどを読み解いていきました。
ティファニーのファヴリル・ガラス、ガレの陶磁器、ギマールのメトロのデザインのパーツ、そしてフィン・ユールの椅子について取り上げ、アール・ヌーヴォー期からミッド・センチュリーまでの装飾工芸の世界をおさらいも兼ね、オークション特有の用語や状態を表す際にどのような表現をするのか、そして現代のニーズとして鑑定士の評価額と落札結果からどんなことが言えるのか、そんなオークションにまつわることをみなさんで語り合いました。
来月はクリスティーズのオークションを行います。見逃し配信もありますので、ご興味のある方は是非今からでもお申込みください。「アンティーク検定試験」1級の対策としても有効です!