今日は2025年度アンティーク・スペシャリスト講習会が開催されました。アンティーク検定1級合格者の方々のみが参加できる講習会で、受講後に「アンティーク・スペシャリスト」認定証が授与されます。コロナ禍の2021年に本講習会のシステムがスタート、今年で第5回目になります。
初回のオンライン講習会(前日に緊急事態宣言が発令されたため、予定していた会場が閉鎖)を除き、東京芸術劇場内で講習会を開催していたのですが、今年は同施設が休館中のため別の会場を探していたところ、昨年秋に荏原 畠山美術館の館長に就任された岡部昌幸館長より美術館内を使用させていただくという恩恵にあずかりました。
まずは美術館に集合、現在開催されている展覧会「花ひらく茶と庭園文化」を鑑賞させていただく前に、手入れの行き届いたお庭の鑑賞から。岡部館長自らが解説してくださいました。





館内では30分ほど展覧会を鑑賞し、再び集合して、懇親会の会場、レストラン・パフュームへと向かいます。
港区白金台という住所ブランドからはなんだか金粉の匂いがしてきますが、道を一歩隔てると住所表示が品川区東五反田になって雰囲気ががらりと変わるなど、東京は街歩きが本当に面白いですね。



こちらのレストランではなんとホンモノのふくろうがお出迎え!!そしてレトロなオーディオから流れるBGMや調度品にアンティークの雰囲気が醸し出される雰囲気の中、コース料理をいただきました。





ちらっと裏返して見てしまったお皿はベルナルドとノリタケ。どちらも昨年の海外研修、国内研修で訪れた地ですし、今月海外研修で訪れたコート・ダジュール風のお料理なども出て、親近感が沸いてしまいます。

食事の後は再び美術館に戻り、本丸の講習会。荏原 畠山美術館の展覧会に関する関連レクチャーを岡部館長からいただいた後、今回のご発表を関根靖子さんよりいただきました。



タイトルは「私の青い鳥を探して」。メーテルリンクの「青い鳥」の挿絵の解説から鳥の構造色に関する紐解きまで、多方面から「青い鳥」に光線を当てたご発表で、多くの資料もご持参いただき、鳥LOVEが伝わってきましたね。
今回関根さんが言及されていた「アウトプットの重要性」、これはまさにアンティーク検定試験1級に求められている能力なのですが、1級を合格したスペシャリストの方々もやはり取り入れた知識をアウトプットしていくことでより多くの気付きを得たり知識に対する欲求が深まったりするという訳で、この「発表」の場は内々なる場だとしてもやはり有意義なのだとあらためて感じた講習会でした。
今回ご準備が間に合わず「来年こそは是非!」と仰っていただいたスペシャリストの方もおりますので、益々頼もしい講習会になりそうです。
今年はじめてスペシャリストになられた方も含め、今年は公式に10名のアンティーク・スペシャリストの方が認定されました。
会場のご手配をいただきました、当協会の監修者であり荏原 畠山美術館・館長の岡部昌幸先生、そして10名のスペシャリストのみなさま、お忙しい中のご参加を誠にありがとうございました。