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「ジョージアンのマナーハウス」のヴァーチャルツアー!

アカデメイア「イギリスのマナーハウスと過ごし方」(青山櫻先生)第2回目は、ジョージアンのマナーハウスについて学びました。「マナー」とはお作法のマナーではなく、manor = 荘園という意味で、元々は領主の屋敷だったところです。

マナーハウス、アビー、プライオリ、キャッスル、ホール、パレス等々さまざまな名前が付いている建物の違いやカントリーハウスとタウンハウスのなどのイギリス独特の表現や、建物だけでなく庭や噴水なども含めた構成を、有名な建築デザイナーの紹介とともに解説いただきました。規模を知るにはやはり東京ドームを基準にして「何個分」という比喩を使うのですが、「ここは東京ドーム〇〇個分です」と、維持管理が如何に大変かが想像できる屋敷がイギリスには散らばっています。

イギリスは領土的には小さな島国で日本の3分の2くらいの国土面積しかないのですがこのようなかつてのマナーハウスが多く残っており、青山先生によると「貴族であろうと相続税は普通に課税されるため、映画撮影に貸し出したり博物館にしたりと、その費用を捻出するのも大変」なんだそうです。

そんな説明を一通りいただいた後、映画「ダウントンアビー」に登場するハイクレア城の内部について、詳しいご紹介をいただきました。実際に訪れ城内でディナーをされたという体験を、建築や家具、テーブルウェアに至るまでつぶさに観察いただき、マナー(作法)の視点やアンティークの視点を解説してくださいました。

イーストナー城の内部もビデオと共に見せていただき、「イギリスのお城」と一口に言っても本当に様式から成り立ち、現在の活用方法もさまざまだということを知った講座でした。

次回はタウンハウスについて学びます。カントリーが本宅、タウンが別荘扱いというイギリスならではの愉しい視点ですね。

旧山田家住宅を知っていますか?

今日のAEAOサロン倶楽部は、世田谷区指定有形文化財の旧山田家住宅の見学に行きました。成城学園駅から歩いて10分ほどのところにある、昭和初期の建造物です。

まずは懇親会ランチ。今回はフレンチのコース料理を駅からすぐの建物も素敵なアシエットさんにて。ほぼ個室のような空間を贅沢に使わせていただきました。お料理もどれも素晴らしいのですが、カトラリーはクリストフルのアリア、デザート時にはマルリーでした。アンティーク仲間ですので、こういうのは目ざとくチェック!

たっぷり2時間のコース料理を楽しんだ後、旧山田家住宅へ。途中に見られる建物もどれも広大な敷地に邸宅風で立派、さすが高級住宅街。「成城憲章」なるもので、景観も守られているのですね。

旧山田家住宅は、文字通り山田さん(山田盛隆氏)のかつてのお住まいだったのですが、元の建築主は楢崎定吉というアメリカ帰りの実業家、御子さんを成城学園に通わせるためにこの地で住宅を建設したと言われているようです。

外観は洋風ですが内部は和洋折衷。玄関ポーチには昭和初期に流行した、あの帝国ホテルでも使われていたスクラッチタイルがありました。居室はほぼ洋室ですが、2階の客間には書院造の品格のある和室に雪見障子が設えられています。(女中部屋も和室!)

照明器具からドアノブ、上げ下げ窓、ラジエーター、ランドリーシュートなどを見ると昭和初期のブルジョアの様子が垣間見えます。この時代にセントラルヒーティングのあった屋敷ですから、その生活水準の高さが伺えますね。

現在はポーチ(ベランダ)の空間がカフェになっていて、こちらでお茶&パウンドケーキをいただきながら(さっきフルコースを食べたばかりなのに!?)、外の梅の花を眺めつつお喋りに花を咲かせる私たち。

お庭の景色も十分に楽しませていただき、今度は駅と反対側にある世田谷美術館分館の清川泰次記念ギャラリーを訪れました。元々画家であった清川がミサワホームや西武百貨店のデザインを手掛けるようになった1980年代をリアルに生きていた私たち、「こんなデザインのインテリアグッズ(スリッパ、カーテン)、デパートによくあったよね」としみじみしながら清川の旧自宅兼アトリエでの小さな展示を楽しみました。

午前中はまだ冷たかった風も陽の光を浴びて少し暖かくなってきたようです。春までもう少しの我慢ですね。ご参加いただいたみなさま、有難うございました。