東京・上野の森美術館では「ボストン美術館浮世絵名品展・北斎」が連日賑わっていますが、パリのグラン・パレでも、北斎展に朝から人が並んでいるようです。
北斎はジャポニスムの元祖、というのも1856年、フェリックス・ブラックモンが北斎漫画を目にしたことから始まったと言われているからです。
19世紀後半の万博の時代、ロンドンやパリでジャポニスムが大流行、展示物も飛ぶように売れたと言います。薩摩藩、長州藩、幕府それぞれが万博で出展した日本の美術品・工芸品に影響を受けて、欧米の工芸品もジャポニスムを取り入れ、その集大成が1900年のパリ万博と言えるのでしょう。