1年ぶりのアンテイーク検定講習・2級

緊急事態宣言の明けた10月より、少しずつ日常が戻ってきていますね。

当協会もこれまで控えていたAEAOサロン倶楽部の集まりを開始、またアンティーク検定講習も実施いたしました。2級は3級を合格していることが受講条件ですのでみなさんすでに過去の検定試験で3級を合格しており、さらなるブラッシュアップのための受講となりました。

前半は「鑑定とは何をすればよいのか」について。陶磁器、銀器、ガラスなどを実際に手に取り、それぞれのdescriptionを行う練習をします。普段受動的に「これはこういうものですよ」と教わることに慣れている日本人、さて自分がものを説明する側になって言語化するという作業は、慣れていないとなかなか難しいかもしれません。オークションのエントリーカタログを書けるようになる、これが2級の実力です。

西洋美術史もルネサンスから20世紀まで一気に行い、後半では写真や版画と複製芸術について、モードや宝飾芸術、またアートマーケット、ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへの流れなど幅広く学びます。前半で行なった鑑定を、今度は英語で表現する、という練習も行いました。

見学は東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)での「英国王室が愛した花々」展にパナソニック汐留美術館での「ブダペスト国立工芸美術館名品展」。どちらも予約制のおかげでゆっくりと堪能することができました。

ディプロマ授与の会場はパークホテル東京内のアートカラーズダイニングにて。このホテルはアートフェア東京の会場にもなりますが、お泊まりの方にとっては「美術館のようなホテル」としてとても有名です。

講習者全員が全過程を履修し、無事2級の修了ディプロマが授与されました。

9月に行う予定だった3級は、11月に日程を延期して行います。