日別アーカイブ: 2017年3月16日

パリ16区は、アール・ヌーヴォー&アール・デコの建築の宝庫

 パリ&ナンシー海外研修2日目、今日はちょっと残念な曇り空でしたが、朝9時半からたっぷり歩く研修、1万歩はゆうに歩いたのではないでしょうか。

 パリ16区、パリの西部の高級住宅街ですが、ここにはアール・ヌーヴォーとアール・デコの建築が点在していて、20世紀を代表する二大装飾様式を建築で存分に堪能できます。
 

 ガレやドーム、ラリックのガラス作品から、ミュシャやカッサンドルのポスターまで、日本にいてもそのものを見ることはできますが、唯一不可能なのが、建築を見ること。こればかりは現地に赴かないとどうしようもない、ということで、今回は建築探索の場をパリで2回入れ、またナンシーでも行います。
 

 特に興味深かったのは、カステル・ベランジェ、ここは一般住宅なので通常は中には入れません。しかしちょうど建物から出てきた紳士が、「2分間だけなら特別にいいよ」と中に入ることを許してくださったのです。なんともラッキー!
 
 

 

 
  

 ギマールの館、オテル・メッザーラなど、この界隈に点在するアール・ヌーヴォー建築は、一般の建物と建物の間にひっそりと佇んでいます。不思議なことに調和しているというか、街に溶け込んでいるのです。
 

 建物内部の装飾は昨日の講義で学んでいますので、今日は建物外側を見て、これで頭の中で1つにつなげて当時の様子を想像する、というパズルのようなステップ。
 

 マレ・ステヴァンスの建物群まで到達して、「上がり」はメゾン・ラ・ロッシュ、コルビュジエの実験的建築物を、中庭から建物内部、そして屋上まで上がって見学しました。
 

 

 午前中に十分運動をした後は、アール・ヌーヴォー内装で有名なレストラン、Mollardで食事をして、午後はマキシム美術館のピエール・カルダンコレクション見学組と、パッサージュ見学組に分かれての研修でした。