日別アーカイブ: 2022年9月20日

「フィン・ユールとデンマークの椅子」展と、創作料理

秋の三連休第一弾は台風で、日本全国で被害も出てしまい行楽日和とはなりませんでしたが、その三連休の最終日にAEAOサロン倶楽部・9月の会が開催されました。東京都美術館で開催中の展覧会フィン・ユールとデンマークの椅子」展の見学と体験です。

今回のサロンに先立ち、北欧料理、できればデンマーク料理が堪能できれば、と思っていましたが東京都美術館のある上野界隈にはそのようなお店が見つかりません。このサロンではお食事を楽しみ懇親することも会の趣旨ですので、それではどこかふさわしいレストランはないかな、と探して辿り着いたのが、今回利用しました Bistro NOHGAです。なんとなく北欧っぽいネーミング?(いえ、違いますね!)

NOHGA HOTEL内にあるこのビストロは、非常にこだわりのコンセプトを主張したお店で、たとえば地域の食材を使ったものがたくさん出てきます。コーヒーはコーヒー愛好家の間でも有名な「蕪木」珈琲で自家焙煎しているもの、パンは浅草にあるマニファクチュールというお店のもの、グラスは湯島にある木村硝子さんのもの、と地域の優れものを上手にアピールしています。

「これは・・・かなり当たりのお店では!?」とみなさんお料理も含め大満足。ホテルの方もビストロの方も非常に気持ちのよい接客で、今度は泊まってみたい、なんて声も。

台風の影響で晴れたかと思うと嵐、雨、という目まぐるしい天気の中、晴れ間がやってきたので今のうち、とレストランから東京都美術館へ移動。ちょっとした近道コースがあり、それほど濡れることもなく美術館へ。

こんな日にわざわざ来る人もそういないよね、という勝手な想像はアート好きの老若男女によって覆されましたが、並ぶこともなく展示会場へ入れました。

写真撮影OKの部屋とNGの部屋に分かれますが、かなりの作品で撮影がOKになっています。

フィン・ユールだけでなくアルネ・ヤコブセン、ハンス・J・ウェグナー、イブ・コフォード、ラーセンをはじめとするデンマークの名だたる建築家・家具デザイナーの作品が勢揃いです。

最後の部屋は、これらの椅子に実際に座って体験できるコーナー。そう、家具工芸品は鑑賞するものではなく人が使うものですから、いくらフォルムが美しくても座り心地が悪い椅子ならごめんですよね、それで座ってみると・・・量販家具店で試し座りしていたものとは比べ物にならないコンフォートと優雅感が湧き出てきます!

台風で鬱々とした連休も、このサロンでちょっと気分良く過ごせた、という感想を頂きまして、主催者も大満足です。ご参加のみなさま、有難うございました。

「フィンユールとデンマークの椅子」展は10月9日まで東京都美術館にて開催しています。