アンティーク検定」カテゴリーアーカイブ

第8回アンティーク検定試験

6月30日に、第8回アンティーク検定試験(3級・2級・1級)がお茶の水女子大学にて実施されました。
梅雨時で小雨が舞う中、200名を超す受験者が、年に1度の検定試験に真摯に向き合いました。

3級は、今回より若干問題が易しく・・・はなりませんでしたが、選択肢が4択から3択に変更になったことで、わからない問題を当てずっぽうに解答したところで、正答率が上がるに思います。
そのせいでしょうか、受験終了時間を待たずして、退出可能時間になったら終了・退出する受験者が多くいました。

一方2級と1級は、やはり80分間じっくり考えて、見直して、という慎重な姿勢が見られました。

10代から70代まで老若男女が一堂に会したアンティーク検定試験、次回は2020年に第9回が開催されます。

試験は苦手、という方は、3級と2級に関しては講習コースも受けられます。次回第4回アンティーク検定講習は、8月末〜9月に行われます。

第3回アンティーク検定講習・2級=後半の部=

2月の3連休、雪予報で脅されていましたが、幸い東京はそれほどの大ごとにはなりませんでした。この連休の土日は、アンティーク検定講習・2級の後半の部が行われました。
 
通算3日目となる土曜日は、「英語」の授業でスタート。日本で普段暮らしている大人にとって、英語で物事を考えたり表現したりすることは滅多にないものですが、アンティーク検定試験2級以上には外国語(英語またはフランス語)の科目があります。対象が西洋アンティークですから、論文とまではいかなくても、対象となる工芸品をどう表現するか、色、サイズ、時代、状態、それらを英語で表現する方法を学びます。
 

絵画のサイズは縦と横のどちらから言うのか、ある立体のもののサイズを表す場合、高さ、長さ、奥行きはどういう順番で言うのか、知っていますか?
 

2限目は、写真、写真製版、版画、フォトコラージュなど紙モノの世界について学びます。アンティークではよくリトグラフなどのポスター、ポショワールの絵などもありますが、それぞれどんな技法で作られているのか、木版画と銅版画は主にどんな時代に誰によって製作されていたのか…学ぶことは尽きません。

実際にアンティークの写真を見て、写真なのか写真製版なのか、区別の仕方を教わり、目が疲れたところで、ランチへ。雪が舞うことはなかったですが、キリッとした寒さの中、少し歩いてリヴィエラ・カフェへ。
 

午後の講座は、2級受験者泣かせの科目「現代時事アンティーク」について、美術館に勤める現役の主任学芸員の講師より、アートフェアや美術館に関する現代事情を学びます。なぜアートフェアにはビエンナーレとかトリエンナーレといったイタリア語が使われるのか、現代のアート市場における日本の立ち位置は?日本の建築家は海外でどう評価されている?そんなお話をたっぷり学びました。

 

最終日は、午前中にアール・ヌーヴォーに関する講座を受けた後、午後はいよいよフィナーレ、アール・デコの館と言われる東京都庭園美術館へ。案内は本検定試験監修者の岡部昌幸先生です。普通ならすぐ建物の中に入るのですが、この庭園美術館の歴史や裏話、誰も知らない誰も書かない逸話など、美術館運営に関わった人しか語れない生の証言を聞くのも楽しいものです。

現在展示中のフォトコラージュはちょうど前日の授業でも話題に出ましたので、展示もじっくり鑑賞し、そしてCAFE TEIENにてディプロマ授与、全員が全単位を取得、晴れてアンティーク鑑定2級の認定を受けることができました。


 
受講生のみなさま、寒い中、全4日間に渡る集中講習、本当にお疲れ様でした。次は1級の検定試験を目指して、アンテナを張り続けてくださいね!
 
 

第3回アンティーク検定講習・2級

1月最終週末は、アンティーク検定講習2級の前半の部が開講されました。
 
2級の講習を受講するには、3級を試験で合格しているか講習で修了している必要があります。すなわち2級の講習を受講する参加者は、全員すでにアンティーク鑑定の基礎知識を有しており、入門者はいません。中にはすでに2級を修了し、1級も一部合格している方からも「復習を兼ねて」「もう一通り学びたい」とご参加いただいています。
 
前半の2日間、初日午前は装飾・文様に関する講座(「カルトゥーシュ」とは?「グロテスク」とは?「ヴォリュートとは?」etc…)、そしてランチをはさんで午後は西洋美術史の通史と装飾美術史、終日濃厚な講義で行われました。
 
  
 

2日目は、鑑定アトリエ。実際に陶磁器・ガラス・銀器を触って、ルーペなどで細部を確認しながら、それらがどういうものなのか、descriptionと呼ばれる記述を行います。オークションカタログに鑑定士が記載する内容を記述する練習です。

 
 
  

最後にバロックからディオールまでの服飾・宝飾史をざっと通した小1時間の講座でもって、前半は修了しました。全員全講習を参加、おやつも完食して(!)、2週間後の後半の部に続きます。
 
 
 

第3回アンティーク検定講習・3級

新年早々の3連休でしたが、1/12-13と第3回アンティーク検定講習・3級が行われました。検定講習は検定試験と同レベルの内容を、複数の講師とともに集中講座で学び、理解し、級を取得するシステムです。検定試験に向けて独学で勉強するよりも、仲間と一緒に学べる、疑問に思っていたことを質問できる機会がある、落ちるかもしれない試験を受けなくても確実に級が取得できる、とメリットもある一方、80%の出席が必要で、お仕事をされている方などは週末をまるまる講習に充てなくてはなりません。
 

今回はその検定講習に、あるアンティーク・ショップのスタッフさん全員が研修でご参加いただき、また地方から上京して泊まりで受講されるモチベーション高き方も何名かいらして、定員10名・満席での講習会でした。
 

初日は東京で初雪を観測した寒さ、会場はもちろん暖房がありますが、やや寒い中で終日座学の講座。アンティークの定義や、古物の関税法、装飾美術様式と美術様式の関連、宝飾・銀器などについて学びました。
 

2日目は陶磁器に関する区分のお話、そしてオークション会社の社員の方による、昨今のマーケット事情や世界のマーケットの流れや行方などの解説、そしてハイライトである午後の課外授業では本検定監修者・岡部先生の解説による赤坂離宮迎賓館を見学、室内装飾や建築様式を一緒に見て回り、最後にニューオータニ内のカフェにて授与式、晴れて参加者全員が3級のディプロマを手にしました。


 

 

 

検定講習は一気に講座のシャワーを浴び続けるため、ちょっと頭の中の整理が必要ですが、すぐ後に過去問を解いてみると、あら不思議!全問答えられるほどに理解できる内容です。
 

試験で実力を試すもよし、講習でとことん納得し理解して級を取得するもよし、3級と2級はどちらでもチャンスがあります。
 

1月後半からは、2級の検定講習が行われます。
 
 

第2回アンティーク検定講習2級が終了しました

 4日間に渡って行われました、アンティーク検定講習・2級の部が終了、講習参加者全員が無事ディプロマを手にしました。
 

よく「宮様」が記念撮影をされる場所で、監修者・岡部昌幸先生と。


 

 2級の検定講習を受講するためには、3級を試験で合格しているか、講習で修了している必要があります。つまり、基礎知識を既に習得している方々のための講習ですので、奥深く西洋装飾美術、西洋アンティークの世界への理解を深める講習です。今回の講習参加者は、今年7月の検定試験で3級を合格された方、1月や9月の検定講習で3級の講習を修了された方たちで、みなさん今年になって3級取得で勢いがついて、このまま2級も一気に!という力みなぎる方達ばかりでした。
 

 前半2日目は、あわや台風にぶつかりそうになりましたが、お昼休みを返上で早めに終了し、なんとか無事でした。台風が半日ズレていたら2日目は休講とせざるを得なかったと思いますので、全く幸運です。後半の庭園美術館見学日も、予想では小雨かなと思っていましたが傘の必要もなく、おかげで普段はなかなか見て回らないような「絶景コース」まで堪能することができました。特殊な杉や松の木の名前まで解説いただきました。

 

 

 西洋美術史を一通り(ルネサンスから20世紀初頭まで)網羅し、陶磁器・銀器・ガラスの鑑定アトリエを行い、宝飾・モードの世界、版画・写真などの複製芸術の世界、家具や様式のおさらい、オークションカタログを読む際の英語による特別な表現の学習、現代マーケットのお話・・・あらゆる方向から西洋装飾美術の世界に切り込んでいけたのではないかと思います。
 


 

 アンティーク検定試験2級は、合格基準が各科目70%と、入門の3級(合格基準は60%)に比べればかなりハードルが高いのではないかと思いますが、今回のような講習で学んで納得して理解して級を取得したかった、という方も多く、級を取得する一つの手段と考えていただければと思います。
 

 次回は来年の1〜2月を予定しています。ご興味のある方は、HPにてご確認の上、お問い合わせいただければと思います。