愛のヴィクトリアン・ジュエリー展とホテル・オークラでのティータイム

6月のAEAOサロン倶楽部その2は、大倉集古館で開催されている「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展ー華麗なる英国のライフスタイルー」展見学を行いました。まずは見学前にミニ・レクチャーを目の前のラグジュアリーホテル「The Okura Tokyo」(オークラ東京)にて。先週に引き続き、ホテルごっこを楽しんでいます。

最近はコロナのリバウンドでどこも混み混みというお話ですが、改装後のオークラ東京のロビーはゆったりしていて、いつもながらの非日常空間。間接照明でほんのり照らされた明るさ(暗さ?)は落ち着きますね。さっそくロビー階の「オーキッド」でそれぞれお好きなケーキと飲み物をいただきながら、まずは懇親会。

胃と脳が幸せ状態になったところで、ヴィクトリアン・ジュエリーについてのお話です。ジョージアン、ヴィクトリアン、エドワーディアンのそれぞれの時代別ジュエリー事情、中でもヴィクトリアン時代の社会と世界情勢、そしてジュエリーの世界での歴史的な出来事ーゴールド・ラッシュやダイヤモンド鉱山の発見、カメオ・モザイクの流入、量産化とジュエリーの初カタログの誕生などーを背景として頭に入れておきます。

センチメンタル・ジュエリー、スコティッシュ・ジュエリー、ホルバイネスク・ジュエリー、ハーフパール、ジェットといった言葉の意味と実例を先に図録で見てから、さて本物を見に大倉集古館へ。

梅雨時の平日ですから幸い鑑賞者も多くなく、ゆったりと1点1点鑑賞することが可能でした。写真撮影禁止でしたので残念ながら会場の様子の写真はありません。展示会場の2階からバルコニーに出られるので、そこで一息。

地下の第3会場ではレースの展示もあり、レースを習っている方はじっくり眺めていらっしゃいました。

ミュージアムショップでは、アンティークジュエリーではないのですがヴィクトリアン時代のデザインの復刻ジュエリーを販売しており、ジェットの実物ジュエリーも手に取って見させていただきました。お話によると、ヴィクトリアン時代にあまりに流行り過ぎたためジェットがもうなくなってしまい、しばらくはジュエリーメーカーも制作できなかったのだとか。最近あらたに見つかったその貴重なジェットで、ヴィクトリアン・デザインのジュエリーを制作しているのだそうです。ジェットの原石も置かれており、その光沢や重さ(軽さ)も実感できて、とても楽しい目の保養でした。

7月のサロンはエナメルミュージアム見学です。エナメル・ジュエリーも素敵ですよね!