ロンドン&パリ、アンティークとコレクターの世界を巡る8日間~DAY 7~

昨夜のディナーがまだ消化しきれていないまま、朝を迎えます。今日はもう空港へ行くだけ、パリともお別れです。朝7時集合なのですが朝食は6時半から食べられるようになっており、スキップしてパンだけもらいに行く人、それでもしっかり食べている人、みなさん昨夜のパッキングであまり寝ていないでしょうが、誰も体調を崩したりしておらず、もう帰るのね、あっという間ね、と名残惜しそうに。

最近は空港もスタッフの人員不足やらオーバーツーリズムやらでセキュリティチェックも混雑しているらしく、EU域内のヨーロッパ路線でも2時間前には到着していないと不安と言うことですが、私たちの帰国便はパリ→ロンドンがすでにシェンゲン域外となるためパスポートチェックも必要、10時35分発の飛行機に乗るために8時には到着している必要があります。朝7時台でそう道は混んでいないと思いきや、空港に近づくにつれて渋滞。ドライバーさんによると、以前は停められた場所にもう停められなくなったとか、しょっちゅう変わるんだとか、若干の混乱がありそうでした。

途中で通った、ネオ・ゴシックの建物。

パリを出てしばらくはスイスイ流れていましたが、やはり空港に近づくと渋滞に巻き込まれます。それでも余裕をもったスケジュールでしたので何とか空港に到着、チェックインですが「これも表示と異なっていることがしょっちゅうなんです、私は先に上がって見てきますね」とアシスタントさん。ロンドンのアシスタントさんも同じことをおっしゃっていましたが、コロナ以降はシステムが随時変わっており、このお仕事を常にしていてもある時突然変更になっていることも珍しくないようです。ゲートが変わっていると空港内で大運動会をしなくてはならなくなります。

チェックインは団体で一度に行うと混乱しそうなので2名ずつやりましょうということになり、ボーディングパスをもらいますが、案の定バゲージのクレーム・タグは別の人のものが貼られています!2名でやってもこれですから、6名で行ったら大混乱間違いなし。もっとも羽田空港では団体でも一度にできたのはさすが日本ですね!

海外にいると、手続きをしたボーディングパスですらしっかり細部まで点検し、間違っていないかどうかチェックをする癖が付いてしまいます。搭乗ゲートが印字されておらず、掲示板で確認するのですが「この後出国しても、常に電光掲示板をチェックしていてくださいね、稀にですがいきなりしれ~っと変わったりしていますから。私はここでお別れなので、みなさんどうか無事ご帰国を」とアシスタントさんからのアドバイスをいただき、出国。

荷物チェックは行きの羽田空港では最新のチェックシステムが導入されており、中身を何一つ出さなくてもすべて3Dで透過される最新型だったのですが、パリCDG空港ではどうやらその機械には当たらず、バッテリーから電子器具から化粧品類からすべて荷物から出し、ちょっと深い型の靴は脱がされ、それは脱げあれを出せ、としっかりしばかれました!

荷物チェックをした後の空港ではお店がたくさん並んでいて最後のパリ・グルメなど買い物をしたい欲にかられますが、ここで買ったものは次にロンドン→羽田の搭乗時にまた再チェックされるのか、ワインなどの液体やチーズは持ち込めるのか…これも不明で、誰もリスクは取らないことにしたところ、結果的には大正解でした。

搭乗ゲートを目指して空港内のナヴェットに乗り、到着したゲートで待ち、自販機で水を買おうとしたところコインは回収されても水のボトルは落ちてこないという安定したフランスの日常を経て、いよいよ駐機場のタラップまで今度はバスで運ばれます。その際搭乗券の半券を取られたのですが、後から乗機して気づきました、回収された半券側にクレーム・タグが貼られていたことに!すかさずCAさんへ申し出たところ、「大丈夫、荷物は全部積んであるから、ノープロブレム」と絶対に信用できない回答しか得られなかったので、チーフのような方に再交渉し、回収された半券からクレーム・タグを探し出してSMSで送ってくれるよう依頼。当方の電話番号を控えたので、あとはもう運を天に任せるしかありません。

パリ=ロンドン間は離陸したと思ったら着陸体制、という本当にあっという間なのですが、それでも軽食は出ました。ここでペットボトルのお水もいただけました。ロンドンに着いたところでSMSが入っており、クレーム・タグの画像が送られてきていました。グッジョブです、ありがとうブリティッシュ・エアウェイズのパリ・スタッフ様!

そしてロンドンで羽田行きの搭乗に向けて、また荷物チェックがありました。さっき機内でもらったお水を含め、液体系はすべて没収、パリの空港でお買い物をしなくてよかったです。そしてここはこれまでで経験した中で最悪のコントロール・チェックでした。ロンドンは戴冠式もあって警戒警備を強めているのか、それとも昨今はこうなのかわかりませんが、何か一つでも機械が反応すると、徹底的に荷物を調べます。その列とチェックの時間のすごいこと。

もっともユーロスターですら荷物チェックは厳しかったのですが、飛行機はその比ではありません。ちょうど同じ列に並んでいた人は乳児が一緒で離乳食やミルクを作るためのお水や子供用の薬などを持っており、こういう状況の人をどこまで徹底的に調べ上げるのか見ていましたが、搭乗者も一言も逆らわず、ここで何か問題を起こして飛行機に乗り遅れることの方が重大ですから、もうまな板の鯉の状態。

ようやくなんとか全員のチェックが済み、羽田行き搭乗までの時間が最後のお買い物&昼食タイムです。みなさんそれぞれお土産を買ったり何か少しつまんだりして、また14時間余りの搭乗に備えます。

帰りの便もほぼ満席、もう寝て起きれば翌日は羽田です。同月のフライトなので映画プログラムも行きと一緒なのはちょっと残念ですが、帰りは結構眠れてしまいそう。