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第1回アンティーク・スペシャリスト講習会

4月25日に、第1回アンティーク・スペシャリスト講習会がオンラインにて開催されました。
一般に習い事というのは資格を取得した後、資格をゴールと考えて止めてしまうケースがありますが、本来は「生きた資格」であるべきだと考えており、アンティーク検定で1級を合格後も常に知識をアップデートされている方々を「アンティーク・スペシャリスト」と認定し、活躍いただける場を提供したり応援したりしていくための最上級の資格です。

従来の規定では、1級取得後に海外研修に参加したり、協会主催のAEAOサロンに一定回数ご参加いただいたりすることで、常に知識をアップデートしているということで「アンティーク・スペシャリスト」としてきましたが、その認定期間や方法がわかりにくいことに加え、昨年よりコロナ禍にて海外研修もAEAOサロン倶楽部も中止・延期が相次いでおり、アンティーク・スペシャリストの資格の維持方法も難しくなってきました。

そこで監修者とも相談し、年に1回1級取得者を対象とした講習会・懇親会を開催し、広くみなさんで知識や情報を共有する勉強会のような場を設け、その会に参加した人をアンティーク・スペシャリストと認定していけばよいのではないか、ということになり、今年よりこのような講習会を開催する運びとなりました。

残念ながら初回の今年は、大勢で集まって懇親・会食というのは最もやってはいけないこと、とされており、そのため懇親会食会は中止です。会場での講習もソーシャル・ディスタンスを取って定員の半数の人数で2回に分けて行い、アクリル・パーテーションに消毒液、と準備をしてきていたのですが、どんどん感染状況が悪化していき・・・地方からのご参加者も、会場参加をオンラインに切り替えるなどの対策を取っていただいたのですが、なんと開催日の4/25より緊急事態宣言が発令、会場である東京芸術劇場が全館休館と決定したのが2日前。そのため図らずも急遽オンラインでの開催になりました。ちなみに今回は3回目のリスケで、2月も3月も緊急事態宣言下につき開催を見送ってきたのです。

緊急事態宣言で予定が変更となってしまった方もいらして、また講師側でも若干のスケジュール変更が起こってしまったためリアルで参加できなかった方も出てしまったのですが、後ほどオンデマンドで講習を受けていただくことといたしました。

全員が1級取得者で豊富な知識が身についているメンバーだけあり、講習内容は非常にレベルの高いものになったと思っています。
特に第1部の「額縁の変遷と展示の法則」というテーマは、他では聞けない、本にも書いていない内容とあって、質問が相次いで出ました。スペシャリストともなれば、美術鑑賞も作品そのものだけでなく、周辺のアクセサリーにも目がいってしまうようになりますね。

2021年のアンティーク・スペシャリストして第1回の講習参加者16名の方々を、協会より公式に認定させていただくことになりました。
スペシャリストの皆様の活躍を、協会でも全面的に応援していきたいと思います。